開発手法について
開発手法はなんですか?
CARTA HOLDINGSでは「フルサイクル開発」という手法を採用しています。
「フルサイクル開発」とはなんですか?
アイデアが顧客に価値を届けるまでのサイクルの全てを担当します。ソフトウェア開発の全工程(設計、開発、テスト、デプロイ、運用、サポートなど)の垣根を超えてアイディアを形にし、高速にフィードバックループを回して、価値と経験値を最大化する開発手法です。エンジニアリング領域だけでなくビジネスサイドとの会話の中でアイデアを出すところから関わる事が多いスタイルです。 源流はNetflixが提唱しています。
「フルサイクル開発」を体現するとどんなエンジニアになれますか?
企画から運用まで関われ、プロダクト全体への影響力が持てます。また、技術やビジネスなど学ぶ範囲が広く、エンジニアとしてだけでなくビジネスマンとしても進化できます。大変な分、成長実感ややりがいは大きいです。時々、「器用貧乏になるのでは?」という質問もいただきますが、広く関わった上で得意領域を見つけ、高い専門性を獲得したエンジニアたちが数多く在籍しています。世界で約100人の Snowflake Data Superheroes!(※)に選出される人が社内にいたりと、自身の好奇心を突き詰めていき専門性を身につけています。 ※2025年: 全世界 105名、うち日本 13名 2024年: 全世界 80名、うち日本 12名
「フルサイクル開発」ではどのように働いていますか?
エンジニアとしてコードを書くことはもちろん、ビジネスサイドと関わり事業進化のために共創します。ビジネスの意思決定に関わる会議への参加、技術選定・仕様策定の議論、時には顧客ヒアリングへの同行など事業・プロダクトへの関わり方はさまざまです。事業・プロダクトをより良くするために職種・役割を超えて協力しています。
「フルサイクル開発」は新卒1年目からやるのは大変じゃないですか?
一人ひとりがオーナーシップを持ち、裁量を持って開発を進めているため、求められる期待値は比較的高いです。一方、あくまでもチームでサイクルを回していきますし、OJT期間中はメンターが新卒エンジニア1人ごとにつくため、気軽に相談をしながら進めることができます。また、コミュニケーションツールとしてSlackやGoogle Meet、チームによってはDiscordを繋ぎっぱなしで、いつでも質問がしやすい環境になっているのでご安心ください。
配属について
配属はどのように決まりますか?
配属は研修後に皆さんの希望や適性、事業部の状況をふまえ、配属前面談で将来のキャリアや自身のなりたい姿をすり合わせて決めていきます。一方的な決定はせず納得感を大切にしています。
成長・キャリアについて
若手エンジニアはどのように成長できますか?
技術的なスキルアップはもちろんですが、自分で課題を見つけ解決する力や、周りを巻き込んで推進する力がつく人が多いです。また、ビジネス視点を持って開発できるようになった点も、成長としてよく挙げられます。フルサイクル開発ならではの「事業をエンジニアリングする」経験が成長に繋がっています。
将来のキャリアをどのように考えてるエンジニアが多いですか?
社員それぞれですが、技術を極めるスペシャリスト、開発を率いるテックリード、チームをまとめるマネージャーなど多様です。フルサイクル開発の経験を活かし、自分の興味や強みに合わせてキャリアを築いています。自身の専門性を突き詰めて国際カンファレンスで発信しているデータエンジニアが居たり、手を動かしながらプロダクトをマネジメントするエンジニア、IC(Individual Contributor)としてプロダクトをリードするエンジニアなど在り方はさまざまです。配属後は1on1やAjiting(社内バーでの交流)などで上司や同僚、他部署の先輩などとキャリア相談もできます。
エンジニアの評価はどのように決まりますか?
半期に一度評価を行っています。事業部内の評価と技術力評価会の評価を加味した上で、全体的な評価を決めています。(詳しくは「技術力評価会」で説明)
評価について
技術力評価会とはなんですか?
CARTAでは 半期に1度「技術力評価会」を行っています。事業部外エンジニアや社外CTOなどに自身の仕事を伝え評価してもらいます。成果物だけをみて評価するのではなく、仕事のプロセスや考え方も含めた広義の技術力として評価しフィードバックをもらえます。他のエンジニアからフィードバックがもらえるため、新たな気づきや学びに繋がったり、客観的な視点からの評価のため納得感もあります。
なぜ技術力評価会をやっていますか?
エンジニアの仕事は、短期的に事業インパクトが大きなものだけではなく、技術的負債の返済や中長期的な打ち手への再設計など成果だけでは評価しづらい仕事もあります。そういった技術的な貢献に対して、より妥当性の高い評価を行うための仕組みとして行われています。
技術力評価会の中でプロセスや考え方をディスカッションすることでより正確な評価とフィードバックが行なわれます。説明用の資料と評価フィードバックはGitHub上で全社に公開されます。
また、評価の場としてだけではなく、事業部内に知見を閉じずCARTA全社でエンジニアリングナレッジを共有するための学びの場として機能しています。
技術力評価会って怖そうに聞こえるんですが実際どうなんですか?
初めて体験した新卒エンジニアからはよく「思っていたよりも怖くなかった」という声を聞きます。先輩たちが丁寧に自分の仕事を聞いてくれて、その上で自分のためにフィードバックレポートを書いてくれることが理由だそうです。仕事の不出来を責める場ではなく、より進化するための学びの場なので「やってよかった!」という声が多い制度です。
働き方・環境について
出社比率は?質問はしやすい環境ですか?
出社比率はチームによりますが、リモートと出社のハイブリッドが多いです。オフィスでもオンラインでも、先輩には気軽に質問できる環境があります。。OJT制度などサポート体制も整っています。事業部によってはdiscordを繋ぎっぱなしにしていたり、指名した先輩と1on1で話せる「ヒトノワラリー」という制度もあります。
ほかの事業部や職種とのつながりはありますか?
企画担当やデザイナー、営業など他職種とのつながりは日常的にあります。事業部を超えた交流も社内勉強会やSlack、イベントなどで活発です。具体的には社内バー「AJITO」、社内カフェ「Garden」、社内LT会・技術共有会、技術力評価会、サークル制度など全社を横断して和気あいあいと関わる機会があります。
ボーナス休暇とはなんですか?
入社日から満3年ごとのタイミングで最大3週間の休暇を取得できる制度です。エンジニア社員からも愛されている制度でさまざまな社員が活用し、仕事と離れてリフレッシュする期間として使われています。
エンジニア向けの制度はありますか?
エンジニア向けの教育支援制度がいくつかあります。
- 書籍購入支援
- カンファレンス参加費用支援
- O'Reilly Online Learning
- 技術コーチとの読書会や1on1
- AI利用支援
これらは「エンジニアの成長を支援するための仕組み」であり、CARTAの競争力向上を図り、事業を進展させるための制度です。
書籍購入支援とはなんですか?
チームや全社で行う読書会の書籍費用を会社が支援する制度です。紙・電子書籍の両方が対象です。O'Reilly Online Learningとあわせて読書会や自己学習に利用されています。
カンファレンス参加費用支援とはなんですか?
カンファレンスを見に行くときにかかる参加費や交通・宿泊費を支援しています。参加者として見に行く、登壇者として登壇する、ブースにスタッフとして立つなど、さまざまなケースに利用可能です。自身が関心のある技術領域にDeep Diveしたり、技術コミュニティとの繋がりを作るための支援制度です。
O'Reilly Online Learningとはなんですか?
O'Reilly(オライリー)の書籍をオンラインプラットフォームで読める「O'Reilly Online Learning」に加入しています。
- O'Reilly本をはじめとする多くの技術書への即時アクセス
- 出版前の「Early Access」本へのアクセスによる、最新トピックへの素早いキャッチアップ
- O'Reilly Answers(O'Reilly Online上の書籍を学習した生成AIとの質疑応答の仕組み)を活用した検索性向上
- Cloud Labsを利用したAWS・Google Cloud・Azureといったクラウド環境における実践的学習(クラウド上でSandbox環境が利用できる)
O'Reilly Online LearningはCARTAのエンジニアであれば誰でも利用可能です。
技術コーチとの読書会や1on1とはなんですか?
毎週有志のエンジニアが読書会を主催しています。CARTA HOLDINGS 技術コーチである和田卓人氏(@t_wada)を招聘し定期開催。開催する本は、有志が読みたい本を募り多数決で決めています。出版前の書籍レビューや洋書の読書会も時々行われています。また、曽根壮大氏(@soudai1025)と1on1できるなど社外のトップエンジニアから知見を学べます。
AI利用支援とはなんですか?
AI系のサブスクリプション利用料を5000円までサポートする制度です。超過した分は自己負担になりますが、対象サービスであれば個人経費として申請できます。現在は ChatGPT Plus、OpenAI API、 Claude(Anthropic)、Cursor(Anysphere Inc)が対象です(2025年5月現在)。対象サービスは社内のニーズや時流に合わせて柔軟に対応しています。
事業・会社について
CARTAの事業内容はなんですか?
CARTAの強みと今後の事業成長に関して教えてください
強みは多様な事業ポートフォリオ、人の想いで人と未来の可能性を拓いていく優秀な人材、挑戦を奨励する文化です。10年間で80以上の事業を創り、進化し続けています。 今後はデータと技術、AIを活かした事業進展や成長領域への投資で持続的な成長を目指します。変化に対応し進化し続けることを大切にしています。
組織・体制について
開発体制は?部署に何人くらいのエンジニアがいますか?
エンジニア組織全体では180名ほどで、多くは事業部やプロダクトごとのチームに所属します。チーム規模は様々ですが、10〜30名程度の組織が多いです。各チームが裁量を持って開発を進める体制です。詳しくはエンジニアリングチーム紹介ページをご覧ください。(2025年時点)
組織構成は?どういうチーム分けがされていますか?
主に事業部制を取っています。事業部にエンジニアが配属され、各事業部内でプロダクトやプロジェクトごとにチームが分かれています。事業部内の部署異動や事業部間の異動も柔軟に行われています。セクションでチームを分けることはせず、プロダクトの進化のためにやれることは全部やるフルサイクルな文化が全社に浸透しています。
インターンについて
インターン「Treasure」では何を学べますか?
Treasureでは、与えられた事業課題をチームで解決するプロセスを通じて、CARTAが大切にするフルサイクル開発を実践的に学びます。現場エンジニアによるWeb技術やプロダクトマネジメントの講義を受けたり、チームでアイデア出しからプロダクト開発まで挑戦したりする中で、「エンジニアリングで事業課題を解決できる」力を養うことを目指しています。
インターン「Treasure」の開催期間はいつですか?
Treasureの開催期間は、例年夏頃の約3週間となっています。全日程、虎ノ門オフィスにお越しいただいて実施する予定です。
インターン「Treasure」の講義内容はどんな内容ですか?
Treasureの講義では、開発の最前線にいるエンジニアが体系的なWeb知識や開発の現場で使う技術を教えてくれます。サーバーサイドやフロントサイド、データモデリングなどの技術講義に加え、プロダクトマネジメントに関する講義も予定されていて、技術を「知っている」だけでなく「事業をエンジニアリングする考え方」を学べる内容になっています。
インターン「Sunrise」では何を学べますか?
Sunriseは、渡されたWebアプリケーションとAWSインフラ環境を改善し、大規模トラフィック(目標は秒間30,000リクエスト!)に耐えられるようにする、実践的なインフラパフォーマンス改善インターンです。Go言語やAWS(VPC, ECS, ALBなど)のスキルはもちろん、「推測するな、計測せよ」という分析的な考え方や、チームで議論し改善を進める力も身につきます
インターン「Sunrise」の開催期間はいつですか?
Sunriseの開催期間は、例年春頃の約5日間となっています。全日程、虎ノ門オフィスにお越しいただいて実施する予定です。
インターン「Sunrise」の講義内容はどんな内容ですか?
Sunriseは、Treasureのような座学の講義がメインではなく、実際に手を動かしながら試行錯誤を繰り返して学ぶスタイルのインターンです。90分間集中して開発し、その後20分チームで進捗や学びを共有する、という短いサイクルを繰り返しながら、パフォーマンス改善に取り組みます。もちろん、サポーターのエンジニアや人事がしっかり伴走して、必要な知識や考え方は都度教えてくれます。