“ロジック開発はビジネス戦略そのもの”に共感し入社──DSPロジックの進化を追求するデータサイエンティストの挑戦

はじめに

2025年1月から株式会社CARTA MARKETING FIRM プロダクト管轄 開発局 DSP部 MLチームに入社した伊崎さんにインタビューを行いました。

  • 「ロジック開発はビジネス戦略そのもの」に共感した
  • 「DSPのロジック開発は、いわばデータサイエンスの総合格闘技」でありそれに惹かれた

と語ってくれました。では早速、本編に参りましょう。

自己紹介

-- 自己紹介をお願いします

2025年1月から株式会社CARTA MARKETING FIRM プロダクト管轄 開発局 DSP部 MLチームにジョインした伊崎です。入社まで計2社で5年ほどマーケティング領域のデータサイエンスやデータエンジニアリングに関わってきました。


CARTA MARKETING FIRMを選んだ理由

-- これまでの経歴と転職の動機を教えてください

1社目はWeb広告データを収集しデータベース化する会社で、広告クリエイティブの自動生成のPoCなどを行っていました。前職は住まいや求人領域の検索サービスなどを提供する会社で、主にレコメンドや検索ランキングのロジック改善を行っていました。転職の理由は、技術的により難易度の高い仕事をやってみたいと思ったためです。

--CARTA MARKETING FIRMを選んだ理由を教えてください

広告主向け広告配信プロダクトの開発だけでなく、広告代理店事業や海外展開も含む主に広告主向けにサービスを展開している企業です。

CARTA MARKETING FIRMを知った直接のきっかけは転職サイト経由で声をかけてもらったことです。CARTAという名前は知りませんでしたが、統合前のVOYAGE GROUPはテックブログを介して認知しており、技術の社外発信に積極的な会社という印象は持っていました。募集要項を見たときに、「ロジック開発は単なる技術的な取り組みではなく、ビジネス戦略そのものです。」という言葉があり、これは常日頃考えていたことだったのでとても共感しました。 同じようなことを考えているチームなんだな、というのが最初に思ったことです。

仕事内容はDSP(Demand Side Platform)のロジック改善でした。

インターネット広告は、Webメディアを利用するユーザがメディアに来るたびに広告を競り合うオークションを行っています。この時に広告主の広告効果を最大化させる事業体をDSPと呼びます。DSPが広告クリエイティブ(バナー画像や広告動画)を束ねており、オークションに入札する際に「いくらで入札すると最も広告主にとって低コストで効果が高くなるのか」を常に計算しています。この入札ロジックがDSPというプロダクトの価値を左右する大きなキーファクターであり、その改善はデータサイエンティストが活躍する領域になります。

話をいただいて、端的に面白そうな仕事だと思いました。

これまでのキャリアで、機械学習だけでなく統計学や因果推論などにも幅広く取り組んできました。 DSPのロジック開発はそれらすべてが必要とされ、かつ制御工学や数理最適化など私が取り組んだことのない領域も必要とされる、いわばデータサイエンスの総合格闘技のように感じられました。 私は新しいことを勉強するのが好きで、それを自分なりに組み合わせてビジネスの場で応用していくのが楽しいと感じるタイプなので、ぴったりだなという感触でした。

また、個人的な課題感として、データサイエンティストというキャリアの中でSQLによるデータ分析やAutoMLによるモデリング、チームのマネジメントなどに割く時間が長く、あまりハードなコーディングをやってこなかったというものがあります。 面接を受けていく中で、CARTA MARKETING FIRMが「正統的なエンジニア文化を持っている会社である」ことが感じられました。 テストを書く、PRをレビューする、ペアプロ文化がある、社外への発信に積極的であるなど、エンジニア業界で一般的に良いとされることがきちんとされており、エンジニアとして成長ができそうだなと思えました。

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入社後の印象

--- 転職後のCARTA MARKETING FIRMの様子はどうですか?

チームの皆さんの熱量が高いおかげで楽しく働けています。私自身は当然DSPの理解が浅いですが、わからないなりに提案したことをベースに長時間議論していただけるような環境で、とても理想的だなと思っています。

ビジネスサイドの方もフランクに何でも教えていただけていて、一緒にどんどんプロダクト改善をしていけそうなイメージを持てています。

エンジニアリングに関してはやはりレベルが高く、まだまだこれからキャッチアップという状態ですが、少しずつ勉強していければと思います。

--具体的に良いエンジニアリング環境だと感じた部分はありますか?

入社の決め手の1つでもあるのですが、データ分析基盤がきちんと整備されているのはデータサイエンティストとして非常に大きいです。 データエンジニアリングの専門家が主導して使い勝手のよい基盤を作っており、そこに必要なログデータが集約されています。私はただクエリを書けばよいという状況で、これまでのキャリアで基盤の構築・維持に苦労していた身としては感動的ですらあります。

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また、DevOpsの文化が根付いていることを強く感じます。 PrefectとGitHub ActionsでCI/CDが整備されているのは代表例ですが、他にもPython実験環境が数コマンドで立ち上げられる仕組みがあったりして、そういったものに投資する意識は高いです。MLチーム内にOpsに強いメンバーが複数おり、日々効率化が進められています。

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他には、個人的に生成AIを使ったコーディングが当たり前になっていたので、そこに対する許容度が高く、かつガイドラインがしっかりしているのもありがたいところです。生成AIに関しては経営陣を含め意欲的で、私もいろいろ試していきたいと思っています。

あと、これは好みが分かれるところかもしれませんが、チームメンバー全員がDiscordの同じチャンネルで常時つながっていて、いつでも口頭で質問できるようになっているのもよいなと思っています。一方で何かあればさくっとGitHubのissueを作り、ドキュメントはNotionに集約して管理するなど、疑問や知見が失われないようにする仕組みもあり、私も力を入れていきたいです。


今後のチャレンジ

--今後のチャレンジしたいことはありますか?

使う人にとってよりよいプロダクトにしていくことに貢献したいと思います。さまざまな技術要素があるので、最新の論文にキャッチアップしつつ、上手に組み合わせてプロダクトに反映していきたいです。

特定の技術の話だと、強化学習の応用がアドテクでの時代の流れのように感じています。私自身はそれほど触れてこなかった領域なので、学びを深めながら応用していければと思います。

また、今の環境は論文を読むだけでなく学会発表などもできそうなので、そういった形での発信もしていきたいです。


最後に

--CARTA MARKETING FIRMに向いている人や転職を考えているひとへのメッセージお願いします

個人的に驚いたのが、開発の納期があまり設定されない文化 であることです。

「全てなるはや」という言葉があり、基本的にはエンジニアが各々で考える優先度に従って開発を行います。1人1人が信頼され裁量を与えられているとも言えますし、逆に言えばその信頼にきちんと応える自律性と意欲が求められているのだと思います。そういった環境で自由にのびのびと開発をしたい方にはとてもおすすめできる職場です。