【国際カンファレンス】新卒3年目データエンジニアがSnowflake Summit2025で初登壇してきた!

こんにちは!CARTA MARKETING FIRMでエンジニアをしているharukiです。

2025年6月2日から6月5日にかけてサンフランシスコで開催されたSnowflake Summit 2025に参加し、スピーカーとしてSessionで登壇してきたので、そこに至るまでの経緯やこの体験を通して感じたことなどについてレポートしていきます。

私にとって今回が初めての海外カンファレンス参加であり、かつ初の登壇でした。 2023年に新卒で入社してからずっとSnowflakeを使った開発に携わっていたので、参加したいなーと思っていました。 昨年からSnowflake Summitへの参加意欲を表明していたこともあり、今回ついに念願が叶いました。

登壇セッションの内容

最終日の6/5 10:30から「Scaling Snowflake with Terraform: Building a Self-Service Data Platform」というタイトルでpeiと発表しました。

Session時間は45分と長かったため、前半と後半に分けて交代で発表しました。

前半

Snowflakeのユースケース。そして、開発体制。 現状の開発体制に至るまでの流れと、そこに対して何故Terraformを導入したかをpeiが解説しました。

後半

Terraformを使ったリソースの管理基準、Terraform moduleを使った設計方針、実際のTerraformを使った開発フローについて自分が話しました。

まずSessionを聞きにくれた人のうちどれくらいがTerraformを使っているのか聞いて、手をあげてもらいました。半分くらいの人が手をあげていたと思います。技術に強い人が多く聞きにきてくれていることを実感しプレッシャーを感じる一方で、現地でSnowflakeをTerraformを使って管理している仲間が多くいることを実感できて嬉しかったです。

あとの時間は、ひたすら話すことに集中していたのであまり覚えていませんが、スライドを次に進めるたびに写真を撮っている気配を感じていました。かなり具体的な内容を話していたのですが、興味を持って聞いてくれていることを確認しながら話せたのは良かったです。

Snowflakeの方と相談して通訳の方に手伝ってもらえることになったので、Q&Aにも挑戦しました。 他のセッションの様子では2,3人が手を挙げて質問していたので、そのくらいはいるといいなーと思っていました。実際には7人くらいの人が手を挙げて質問してくれて様々な議論をすることができました。世界中のエンジニアから質問を受けるという貴重な経験をすることができました。

発表が終わった後に握手しにきてくれる人や、その後の日本コミュニティの集まりで感想を教えてくれる人がいたので、素直に嬉しかったです。やってよかったと感じることができました。

CFP提出のきっかけから採択されるまで

Snowflake Terraform ProviderのV1リリース前に実施されていたEarly Adaopter Programに参加していました。 当時Snowflake Terraform Provider開発チームとやりとりしながら進めていたので、今でもたまにチャットでやりとりすることがあります。

今回のSnowflake Summitに参加するかを聞かれ、その後のやりとりの中で「なんかSnowflake Summitで話せそうな事例がない?よかったらCFP出してみなよ」と提案されました。せっかくの機会なので考えてみるかーとなりpei中心にCFPの内容を考えました。

Snowflake Terraform Provider開発チームとやりとりできる機会を持ってきたことと、Snowflake x Terraform周りをやってきた自分とpeiで登壇することになりました。

提出が締切直前になってしまい、提出方法もよくわかっていなかったので、Snowflake Terraform Provider開発チームが代わりにCFPを提出してくれることになりました。その際に内容を見たSnowflake Terraform Provider開発チームの判断でBreakout Sessionとして提出してくれていたみたいです。

その後採択されたのですが、20分枠のTheater Sessionのつもりでいたので、45分枠のBreakout Sessionとして登壇が決まった際にはかなり焦りました。

英語で登壇することの壁

今回の登壇は全て英語で行いました。

登壇が決まった際には本当にやれるのか?という不安しかありませんでした。 最低でも英語を話すことに慣れておく必要があったので、3ヶ月前から毎日オンライン英会話のレッスンを受けてました。 発表練習をする際にはElevenLabsっていうAI Text-to-Speechサービスでspeaker noteの音声ファイルを生成してもらって、ひたすらシャドーイングして練習してました。

Snowflake Terraform Provider開発者とのディスカッション

Snowflake Terraform Provider開発チームのエンジニアもSnowflake Summitに参加しているという話を聞いていたので、日程を調整し会って話す時間を設けてもらいました。

この時間の中では以下のような質問をしました。

なぜkeynoteの中でSnowflake Terraform ProviderのGAが発表されなかったのか

わからない。

Snowflake Terraform ProviderのGAもkeynoteで触れられるかなーと期待していました。 keynote内で発表されたら盛り上げるつもりでいましたが、全く触れられず少し残念でしたw

どういうチーム体制で開発しているのか

PM1人とエンジニア3人

Terraformを使ってリソースを管理しているユーザーは、どういうユースケースで使っていることが多いのか

アカウントレベルのオブジェクトを管理することを中心に使っている。 そのため優先度としてはアカウントレベルのオブジェクトの方が高く、スキーマレベルのオブジェクトは優先度が一つ落ちる。 Snowflakeが提供する他のツールと使い分けて効率よくリソースを管理できる状態を目指している。

どれくらいのユーザーに使われているのか

多くのエンタープライズや中小企業のSnowflakeユーザーが、Snowflake Terraform Providerを利用してアカウントレベルのオブジェクトやスキーマを管理している。

サポートケースとGithub issueをどう使い分けると良いか

重大な問題や緊急性の高い問題はSnowflake公式サポートチケットを推奨 小さな改善要望や軽微な問題はGitHub issueを推奨

他にも技術的な話などでディスカッションが盛り上がりました。

Snowflake Terraform Provider開発者Arturとの記念写真

Snowflake Terraform ProviderはRoadmapを公開していますが、改めて今後どういう方向性に向かっているのかをより詳しく開発者から聞くことができました。

通訳の方を介してディスカッションだったので、意図がわかりにくい部分があったと思いますが、的確に親切に回答してくれました。 何より実際に直接会って話してみて、優秀なエンジニアが開発していることがわかって安心できました。

感想

初の海外カンファレンスで登壇ということでプレッシャーをすごく感じていましたが、なんとかやり切ることができてとても楽しかったです! 今回のSummitでも新しい機能がバンバン登場していてSnowflakeの進化のスピードに負けないくらい、自分たちのデータ基盤そしてビジネスも成長させていかなければならないなと感じました。 また来年も絶対参加するぞ!