【総勢100名超/5人登壇】 社内エンジニアイベント「TECH GARDEN」 開催レポート!!!

技術広報の @ShuzoN です。今回は2025/07/02 に開催された社内エンジニア向けイベント「CARTA TECH GARDEN」のレポートです! なんと参加者はオンオフあわせて100人超(CARTAエンジニアの6割)! 会自体も満足度の高く熱いイベントとなりましたー!👏 

この記事では、話されたセッションの見どころと会全体をダイジェストでお届けします。


イベントの狙い

約1年ぶりの開催となった今回は「カンファレンス再演」をキーに、 カンファレンス・イベントに登壇した5名のエンジニアがそれぞれ再演をしてくれました。

テーマは 「答えのないものに一歩踏み出す」

昨年比でカンファレンス登壇数が2倍 になったCARTA。せっかくなら外に話したことを社内に還元してもらおうということで、「エンジニアのための祭り!」を作りたいと思い企画しました。

TECH GARDEN プログラム

今回は 「答えのないものに一歩踏み出す」 というテーマが掲げられました。

  • 今回の登壇者がそれぞれ「答えのないものに踏み出していく」という共通点を持つこと
  • VOYAGE GROU & CCIの統合から5年。docomo TOB発表とCARTA自体が「答えのないところに踏み出していく」フェーズ

自らの思い込みを越え、未解明な課題にどう向き合い、乗り越えていくかという、より本質的な問いへの挑戦 がイベント全体を貫くテーマとなりました。

ノベルティとパネルディスカッションも!

また今回は、 登壇者にパネルディスカッションも行っていただきました。

社内特製ノベルティとパネルディスカッション

そして、 社内イベントはいえ"祭り"! セッションを聞いた人用に社内特製ノベルティも制作! 気合を入れました👏

では早速セッションパートに続きます。


セッションパート

では、各セッションの内容をざっくりご紹介します。どれも現場のリアルな課題と向き合った話ばかり。

1. 新卒から4年間、20年もののWebサービスと向き合って学んだソフトウェア考古学

DIGITALIO 小栗 大輝 (@_guri3)

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DIGITALIO 小栗 大輝 (@_guri3) PHPerKaigi 2025 / PHP Conference Niigata 2025 登壇ネタ。 20年の歴史を持つ「ECナビ」のリアーキテクチャに挑んだ話。PerlとPHPの並行運用、OracleとMySQLの共存、年代で異なる実装方針、テストコードの不在...などなど「コードベースを理解するために認知負荷が高い状態」でした。そこでどのように俯瞰的にコードを把握していくか、その術を話していました。

ポイント:

  • 理解の難しさの根源は「自分のメンタルモデルと実際のコードとの乖離」
  • 解決策は「鳥の目」(全体構造把握)と「虫の目」(詳細把握)を往復する「ソフトウェア考古学」
  • 外部にアウトプットすることで、複雑な構造を把握するワーキングメモリを確保できる

過去の意思決定の記録を残すことの大切さも語られていました。

2. 「4社統合におけるマスタデータ管理に立ち向かう」

CARTA ZERO 上田哲太朗 (@_scizorman)

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CARTA ZERO 上田哲太朗 (@_scizorman) SF2UG 登壇ネタ。4社統合で誕生したCARTA MARKETING FIRM(現: CARTA ZERO)での、 組織横断的なマスターデータ管理 の話。Zucks以外の組織にエンジニアがいないという状況で、 事業ごとのデータリテラシーの差など複雑な問題に直面したそう。

ポイント:

  • マスターデータ管理の究極は「ビジネスと真摯に向き合うこと」
  • ビジネス理解がデータモデリングの前提(営業のスプレッドシートまで把握する)
  • 既存データの整理は泥臭い作業の連続(2000件以上のデータのうち半数以上が手作業)
  • SalesforceとSnowflakeを使って業務プロセスの最上流でデータ整備を実現

「スコープを広げて組織全体を見据える」「スコープを狭めて解決可能な課題に落とし込む」「腹をくくって問題と向き合う(泥をさらう)」という3つの行動が印象的でした。

3. 「鳴り止まないアラート対応の中で学んだ監視改善の進め方」

fluct 紺谷和正 (@konchanSS)

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fluct 紺谷和正 (@konchanSS) PHP Conference niigata 2025 登壇ネタ。 fluct開発本部で、若手メンバー主体のチームが「アラート疲れ」に陥っていた話。 10年以上運用されているシステムで、当時の設計者も監視担当者も不在という状況からの改善事例。

ポイント:

  • アラートの問題は「氷山の一角」で、根本原因は「チームの監視への知識量」と「ビジネスへの理解度」の不足
  • 監視はビジネス損失の予防と対応のためにある
  • 解決策:チーム内でアラート定義を統一、『入門監視』を全員で読む、GitHub Issueで手順や記録を残す
  • 結果:アラート通知が1日7〜8件から週1件程度に激減、対応時間も3時間/日から1時間/週に

障害の検知から復旧までの時間も半日から1時間以内に短縮 されたそうです。すごい改善...!

4. 「撤退危機からのピボット:4年目エンジニアがリードするTypeScriptで挑む事業復活」

Lighthouse Studio 横沢諒 (@yokkori_dev)

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Lighthouse Studio 横沢諒 (@yokkori_dev) TSKaigi 2025 スポンサーセッション登壇ネタ。Lighthouse Studioで、 Google検索アルゴリズムのアップデートによるPV急落という2度の撤退危機を乗り越えた話。 わずか半月でほぼゼロからプロダクトを再構築した事業ピボットの秘話です。

ポイント:

  • 絶望的な状況からこそ行動変容が生まれる
  • エンジニアの「個別最適」思考から事業課題解決の「全体最適」思考へシフト
  • AIエージェントの活用(当時の社内では挑戦的)とTypeScriptの組み合わせ
  • TypeScriptの静的型付けがAIコード生成の成功率を高め、約1週間でリリース実現

現在はLS全体での「全体最適」を目指す環境作りをチームで進めているそうです。

5. 「No day but TODAY 20代, 30代, 40代で起きたこと、考えたこと、行動したこと」

CARTA ZERO 前田雅央 (@brtriver / カンファレンス時の登壇風景)

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CARTA ZERO 前田雅央 (@brtriver) きのこカンファレンス2025 スポンサー登壇ネタ。

芸歴23年のベテランエンジニアが、20代、30代、40代での経験と変化を語ってくれました。 就職氷河期、病気、フリーランスからの転職、新規事業立ち上げ、子育てや介護...エンジニアとしてのキャリアと人生の変遷が赤裸々に語られました。

ポイント:

  • 20代:病気をきっかけに「やりたいことをやりつくす生き方へ」方針転換、phpコミュニティ参加と執筆/発信の重要性に気づく
  • 30代:「自分より強い人たちがいる環境へ。よりしんどい方を選んで正解にしていく」。フリーランスからVGへの転職
  • 40代:「今しか対応できないプライベートの時間を大切に」。子育て、介護とプライベートの問題山積

「後悔しない選択を毎日行うことで、日々の小さな変化が将来の自分を大きく変える」

「意外と悩みがあることを楽しめるのがエンジニアの楽しみ方なのかも」という言葉が心に残りました。

パネルディスカッション

定時後は「事業をエンジニアリングするために大切にしていること」というテーマでパネルディスカッション。

パネリストとして前田雅央(@brtriver)、横沢諒(@yokkori_dev)、小栗大輝(@_guri3)、紺谷和正(@konchanSS)の4名が登壇しました。

1. 「事業貢献を目指す中で大きな失敗、壁にぶつかったとき、どのようにして立て直し、次へ活かしてきたか」

@konchanSS は前提を整理し前提自体を変える、一人で抱え込まず他者と壁打ちして解決。@_guri3 は目的に立ち返る。プロジェクトが膨らんだら目的を整理し直し、小さな課題に切り分けて、現実的な技術解決策を考える。@yokkori_dev は制約や前提条件を変えてシュミレーションしてみる。うまくいかない肌感を無視せずに立ち止まる。

3人に共通していたのは共通して「大きな壁」と認識することは少なく、うまくいかない時は立ち止まって状況を再評価する機会にしているとのことでした🙆‍♂️

2. 職責を超えた課題への向き合い方

「エンジニアとしての役割を超えた課題が来たときにどう向き合っている?」という問い。

@yokkori_dev は「自分が最後の砦」という意識が大事とのこと。自分が入るべきだと判断したものは必要な場面で適切にコミットしていく。@_guri3 はステークホルダーのメリットを探る。エンジニア以外の視点も踏まえて相手の立場と自分の立場から何が重要かを理解することが大切。@konchanSS はステークホルダーを「味方につける」ナラティブを探す。相手の背景を理解し、まず味方になってもらう。その上で自分たちの意見も理解してもらう。

『7つの習慣』にもありましたが「まず理解し、理解される」が円滑に仕事を進める上で重要みたいですね👀

3. 「『事業をエンジニアリングする』上で日々大切にしていること」

@konchanSS は「何でもやる」意識。職責/役割の範囲を自分で狭めず、事業成長に必要なことは何でも取り組む。@_guri3 は「続ける」こと。日々小さくより良く変化すること。特に健康が重要で、長く続けることで大きな成果につながる。@yokkori_dev は「全体最適」を意識。組織全体で最も価値が出る動きを考え、プロジェクトややることの優先順位を判断。前田さんは「立ち止まる」「悩む」時間も大切。不要な仕事は自分が引き受け、チームが事業推進に集中できる環境作り。

全部やるのは大事だけど、「事業」を軸とした優先順位を決めて、やり切るのが大事そうですね :yarudake:にも使い方がありそう。

追加: カンファレンス登壇してみてどうだった?

@konchanSS: 今回が初登壇だったが、PHPカンファレンスジャパンのコミュニティがすごく温かい印象で、最初の不安はそれほどなかったとのこと。ネタ探しでは「当たり前すぎて...」という内容でも「同じことを何回も言ってもいい」「刺さる人が違う」というアドバイスを受けてネタを選定。プロポーザル提出からスライド作成まで技術コーチ @soudai1025さんや新原さんなど登壇サポートが手厚かったそう。

@yokkori_dev : 登壇前は「めちゃくちゃ緊張してすごい不安だった」が、登壇後は「もうすごい楽しいって気持ちと個人的に成長できた」と語りました。初めてのカンファレンス参加で「懇親会で色々な考えを聞けたり、人の輪も広がった」と人との繋がりを収穫として挙げ、「100人の前で登壇したので、その後何か嫌なことがあっても『俺は100人の前で登壇した人』って気持ちが強くなった」と自信につながった経験として振り返っていました。

@_guri3: 登壇への不安よりも「自分にどんな影響があるのか確かめたかった」という気持ちが強かったとのこと。同期と一緒に資料作成できたことが成功の鍵で、「1人だったら納得いく発表にならなかった」と振り返り、今後も積極的に登壇を続けていきたいと語っていました。

ドーナッツ / 懇親会

セッション中はドーナッツを用意。こちらは本当に姿を見る暇もないほどの瞬殺...w(写真を撮れなかったレベル)

ドーナッツが瞬殺される前

パネルと同時にはじめた懇親会。今回はいつもよりいい感じのご飯を入れました。めちゃくちゃ盛り上がりましたね👏

ディナーケータリングイメージ

ノベルティ

オフライン限定企画として、ノベルティを用意しました。

Ajitoロゴ入りパーカー (通称: Ajitoパーカー)

今回のために制作した特製レザーポーチ

用意していた数は一瞬で捌けてしまい、大変盛況でした...! (驚) 好評で良かった👏

まとめ

TECH GARDENはエンジニアのキャリアとビジネスへの貢献、そして「答えのない」課題への挑戦を肌で感じられる場でした。企画時点の予想より+30名ほど多く来ていただき大変、盛況&好評な企画でした。企画していた立場としてはとても嬉しい限り...!

以上レポートでした!