『理想のシステム像』と『広義の技術力』。新卒入社して即リモートワークだった僕たちが見てきたもの【クルーインタビュー】

こんにちは。人事・技術広報のかーたー(@y_carter0405)です!

2020年4月に新卒入社したクルー*1は、今月に入り2年目に突入しました。 例年と比べCOVID-19の影響で在宅勤務で過ごす時間も多かった1年ですが、こうした状況に対しどのように取り組んできたのでしょうか。

今回は昨年4月に入社した2年目のエンジニア2名にインタビューしてみました。

f:id:carter_vg:20210427142440p:plain

おいけ(左):株式会社fluct CRE本部所属。普段はfluctの広告タグの導入のサポートをやっている。釣り、スノボが趣味。夢はGTを釣ること。
てつ(右):株式会社Zucks アフィリエイト事業本部所属。SEO領域の事業拡大・効率化をするためのプロジェクト設計・開発をしている。雪山に隔週で行くくらいスキーが好き。お酒も大好き。
*2

――VOYAGE GROUPに入社した経緯を教えてください!

おいけ:僕は情報系出身で、授業や研究でもプログラムを触っていました。学部時代に研究室の同期とハッカソンに出てみたら面白かったので自分でも色々触ろうと思い、趣味でも開発する時間が増えていきました。
就活でもWeb開発をする会社に就職をしたいなと思った中で、働く環境として自分が成長するために何が必要だろうと考えたとき、自分のモチベーションはもちろん、一緒に働く人を大事にしたいなと考えました。そんな時にVOYAGE GROUPと出会い話す中で、「人を大事にしている」ということを聞き、実際自分でも感じ取れたので入社を決めました。「人」が決め手になったという感じです。

てつ:僕は学生時代は全然情報系ではなく、物理学系で天文学の勉強をしていたので実験でプログラムを触っていた程度でしたが、修士1年生で行ったインターンシップをきっかけにWeb系の開発は面白いなと思いました。そこから就活でVOYAGE GROUPを知り、クルーと話す中で技術力も高くて人柄的にもクセが強く面白い人が多いと感じ、この人たちと働くことが楽しそうだと思い入社を決めました。
あとはざっくりですが、事業的に大規模トラフィックに触れるので、これが出来ればエンジニアとして何でもできる人になれそうと思ったところも、決め手の1つです。

――なるほど。お二人ともVOYAGE GROUPのクルーに魅力を感じたのですね。では実際にVOYAGE GROUPに入社した後ってどうですか?イメージ通りに思うことや、正直ギャップに思ったことはありますか?

おいけ:割とイメージ通りに思うことばかりで、働き方も人の雰囲気もギャップに思うところは無かったです。

てつ:そうですね。あとは、いい意味でおせっかいな人が多いと感じました。IssueやSlackチャンネル*3などで「ここがわからない」「どうすればいいのかな」と書くと、部署関係なく色んなエンジニアが「これでいいんじゃない?」とアドバイスをくれます。1人で考え込んでいると周りの人もキャッチアップできませんが、何かしらの形でアウトプットすると、フォローしてくれるクルーが多いところは、VOYAGE GROUPの良いところだなと思います。

おいけ:あえて言うならば、入社前に思い描いていた仕事とは少し違うことを今はやっているので、そういう意味ではギャップかもしれません。「広告」「アドテクノロジー」の領域はトラフィックが多いことは漠然とわかるけれど、実際リクエストを受け取ってから配信されるまでのメカニズムなどは普通に生活していても知りえないところなので、具体的な業務内容まではあまりイメージ出来ていなかったところはあります。

てつ:僕も入社当初は同じようにざっくりしたイメージしかなかったですが、今やっている業務は事業的に必要性を理解できているので、前向きに取り組めていますね。

おいけ:やってきた仕事も押し付けられている感じは無く、自分の適性を見て振ってくれていると感じますし、気になることや引っかかることも気軽に言える環境なので、違和感は無いですね。

――入社していきなりリモートワークをすることになったと思いますが、そのあたりはいかがですか?

てつ:朝の準備や移動の時間も無いし、デスクにつけばすぐに仕事を始められるので楽ですね。(笑) あとは、自分のペースで仕事がしやすいところも良くて、ちょっと調子が乗らない時は昼寝をしたりして切り替えています。

おいけ:僕もリモートいいなーと思っています。でもリモートだからこそ、時間や場所の境目があいまいになりがちになってしまうので、標準の労働時間を超えないように心掛けていますね。

てつ:また、仕事で詰まったとしても何かしらの形でアウトプットしないと当然気づいてもらえないので、アウトプットする習慣や意識はついたかなと思います。僕の部署はずっとDiscordというオンライン通話ツールを繋いで仕事をしているので、分からないことがあれば声をかけると反応してもらえます。そのあたりはリモートでも割とオフラインの感覚はありますね。

おいけ:Zucksでそれが続いているのはすごいよね。fluctも最初は試みていたけれど、定着せずに終わってしまいましたね。

てつ:ちょっとしたことを質問したい時ってどうしているの?

おいけ:テキストベースで聞くか、相談したい時に予定入れてGoogle Meetを繋いで話す感じかな。自分から行けば答えてくれるし、声はかけやすいから困らない環境ではあるけれど。Zucksのスタイルもいいけれど、うちには合わないなってなったかな。

てつ:そのスタイルの違いは面白いね。

おいけ:VOYAGE GROUP全体で見たときの部署の色は違いあるよね。この人なんとなくこの部署かなって想像できるくらいには部署間の色は違うなって思う。

てつ:よくfluctは牧場、Zucksはサバンナって言われているしね。(笑)*4

――リモートワークでも、それぞれのスタイルでうまく仕事できるよう工夫しているんですね。一方で、やりづらさを感じることはありますか?

てつ:リモートだと、偶発的な雑談はなかなか生まれづらいです。オフィスだったら軽く他の人がどんなことやってるか話を聞いたり、人と話すことでストレス発散することもできると思うので、社内カフェGardenにふらっと寄って話したり、社内バーAJITOでちょっと飲んだりということがリモートワークだとなかなかできないのはデメリットですね。僕は月1くらいで出社していて、Gardenで雑談してます。*5

おいけ:確かに、飲みたいですねー。たまに会社に行っても他に出社している人が少なくて、ふらっとAJITOに行ってもみんないるって状況ではないので、たまたま集まって飲んだことは1,2回くらいありましたが、それ以外では全然AJITOを活用してないですね。雑談したくても、自分で雑談の場を作りに行かなきゃいけないのが難しいなって思います。

てつ:雑談の場を作るって時点で、それを雑談というのかどうかも怪しいよね。笑

――ところで、てつは現在どんな仕事をしていますか?そして、1年やってみてどうでしたか?

てつ:今はZucksアフィリエイト事業本部で、SEOチームの営業効率を最大化していくプロジェクトをやっています。どうすれば自社の営業効率を上げていけるかビジネス側のクルーとも連携を取りながら考え、実装したりしています。

入ったばっかりは事業のことをそこまで理解していたわけではないので、どんな機能があればよいかと考え、実際のものに落とし込んでくことが難しかったです。やっぱり事業のことを理解していないと真にほしいものって作れないんですよね。こういう機能が欲しいという要望があがってくる時も、それをただ聞き入れて作るだけだと、事業やシステムの方向性とズレてしまった場合に結果的に技術的負債にもなってしまったりするので、常に理想のシステム像を意識しながら開発を進めていく必要があります。会社の風土としてエンジニアもどんどんビジネスに絡んでいくので、あがってきた要望が本当に必要か議論するし、理想像も正解がない中で作っていく必要があります。そこが楽しいしやりがいでもあるのですが、とても大変で、「お仕事ムズカシイ」って思っています。
もしかしたら、学生のころからの一番のギャップは「本当に正解って無いんだな」ってことかもしれないですね。正解は無いから、より良いものを目指して、やりがい感じながらがんばってます。

――なるほど。これまでの事業背景も理解しながらビジネスにもエンジニアリングにも取り組んでいると思うので、相当難しいことをやっているんだなと思いました。
おいけはどうですか?

おいけ:僕はfluctで新設されたCREという部署で仕事をしています。CREとはCustomer Reliability Engineeringの頭文字を取っていて、fluctを使ってくれているメディアとの信頼性構築を技術的にサポートしている部署です。具体的にはfluctのタグをメディアに貼ってもらい広告が出るまでがコンサルタントの仕事なのですが、何らかの要因で広告が出なかったり、意図しない挙動が出たりすることがあるので、そういった問題に対して技術的な視点でのサポートをしています。あとfluctはGCPPというGoogle認定パートナーでもあるので、Googleの新しい広告プロダクトが発表されたときに触ってみて、メディアが導入するとどのような影響が出そうかを検討することもあります。

この1年は、めちゃくちゃ色々な仕事をしましたね。最初はレポート画面に触れるところから始まり、その後は広告の配信サーバーを触るようになり、インフラにもちょっと携わり、今はCREでクライアントの課題について自社のコンサルタントから相談を受け一緒に考えているので、色々な事が出来ている点でかなり貴重な体験をさせてもらっているなと思っています。元々1つのことにこだわらず色んなことを経験してみたいと自分でも言っていたので、チームの先輩からも機会をもらえたし、fluct社全体としてもそのような経験をさせていこうという風潮なのかもしれません。また、自分がやった仕事で社内のコンサルタントやクライアントであるメディアに喜んでもらえるのはうれしいし、粗利などの数字的な結果も見えるのでやりがいになっています。
技術力について、「狭義の技術力」と「広義の技術力」という話が出てくることがあるのですが、コンサルとの対話も含めまるっと要件定義や調整ができる能力は、「広義の技術力」を養う上ではすごく有用で貴重な経験だと思います。

――「広義の技術力」という考え方は深くて、とてもいいですね。そしてその力が付く環境だということがとても良く分かります。
では最後に、今後について考えていることを教えてください!

てつ:SEOについて未来のことを考えていくとすごく壮大なことになっていて、既存の配信システムもいずれ変えていくことになるのかなと思っているので、その部分に携わっていければと思っています。理想を掲げて、1つ1つ地道にやっていこうかなという感じですね。ただ先輩エンジニアが見ている理想像は、今自分の範疇で見えているものと乖離もあると思うので、自分のレベル感も高めていきながら、技術力はもちろん設計力も高めていきたいというのが今の成長したい方向ですね。

おいけ:CREの目指しているところは、極力クライアントやコンサルの相談にエンジニアの労力が割かれないシステムや体制に持っていき、CREがいなくてもいい世界を創りたいと思っているので、そのシステムづくりをしていきたいと思います。とはいえ、まだ出来たばかりのチームなので、先輩エンジニアと模索しながらやっています。
自分単位で言うと、一つ自分の武器を身につけて「これに困ったときは自分に聞けばいい」という状態を創っていきたいなと思います。

――事業やチームの未来と自分の未来のイメージをそれぞれ持っていることが本当に素晴らしいですね。とても良い話でした。ありがとうございました!

お知らせ

VOYAGE GROUPでは、エンジニアを積極大募集中です!
若手のエンジニアの方も学生の方も、ぜひご応募お待ちしております。

  • 新卒採用・インターンシップ情報はこちら

voyagegroup.snar.jp

  • 中途採用はこちら

hrmos.co

*1:VOYAGE GROUPは、社員のことをクルーと呼んでいます。

*2:VOYAGE GROUPは複数の事業会社の集合体となっています。fluctやZucksはVOYAGE GROUPに属しながらそれぞれ違ったポジションからアドプラットフォームの事業を担っています。詳しくはこちら

*3:VOYAGE GROUPはコミュニケーションにSlackを利用しており、2021年4月現在で約2,400のパブリックチャンネルがあります。チームや事業部単位はもちろん、技術関連のチャンネル、雑談チャンネルなどバリエーションも豊富。世代・職種関係なくフラットにコミュニケーションを取っています。

*4:fluctやZucksの文化については、過去に実施された『そーだいなるVOYAGE GROUPの裏側』のfluct編Zucks編もぜひご覧ください。

*5:『Garden』はバリスタ常駐の社内カフェ、『AJITO』は夜にお酒が無料で飲めるようになる社内BAR。社内環境はこちら