自動化は怖くないッ!~VBScript編①~

マウスを動かすのって本当に面倒くさいですよね

マウスを動かすのって本当に面倒くさいですよね。
で、前回までのことを実際にやっていただいた方は気付いたと思います。

「何か一瞬黒い画面が見えるんですけど!!?壊れた!?!?」

いえいえご安心ください、これはただMS-DOSがGoogle Chromeを起動するのに必要なお立ち台的なものなんです。
でも後ろでストーカーみたいにちらちら見えたりするこの黒い画面、気になるっていう人もいますよね?
そこで!前回もお世話になったパソコンに入っている「メモ帳」を使えば…その画面、消えるんです!!

どういうことなの

Windowsの「メモ帳」、とても便利なことは前回分かっていただけたと思います。
今回もその便利な「メモ帳」を利用して、黒い画面を表示させずにサイトを開くファイル(web_open.bat)を呼び出すようファイルに書いておけばよいのです。
呼び出すにあたって、MS-DOSと相性が良くWindowsの標準機能として搭載されているVBScriptというものがありますので、そちらを使っての呼び出し方を今回はお送りしたいと思います。
VBScriptって何?っていう方は以下サイトで説明してくれています。
https://wa3.i-3-i.info/word14238.html
(「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典)

いいからやり方を教えて!

まず、前回せっかく作ったファイルを、一旦デスクトップに移動させましょう。
以前置いた場所は「C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup」でしたね。
移動しましたか?そうしたら以下を全部選択してコピーした後、メモ帳に貼り付けてください。
あ、<ユーザ名>の部分は、ログオンしているユーザ名を入れてくださいね。

Option Explicit
Dim ws
Set ws = CreateObject("Wscript.Shell") 
ws.run "C:\Users\<ユーザ名>\Desktop\web_open.bat", 0, False

前回と同じように左上のメニューから「ファイル」をクリックして、「名前を付けて保存(A)...」をクリックしてください。
今回は適当にこんな設定で保存しました。
 保存する場所:「PC>Desktop」(デスクトップ)
 ファイル名:「web_open.vbs」(vbsまで完全に入力してください)
 ファイルの種類:「すべてのファイル」(前回と同じです)

するとデスクトップにこんな感じでファイルができると思います。ぱちぱち。
さっき作ったのはテキストファイルじゃなくて「web_open.vbs」というVBScriptでした。

早速できたファイル(web_open.vbsの方ですね)をクリックしてみましょう!
AWSのブログページが表示されたら大成功です!!
きちんとGoogle Chromeを最小化してみても、黒い画面は見えませんね!!

あとは、前回のように作成したweb_open.vbsを以下のフォルダに入れてあげれば自動化完了です。
C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup

ね、簡単でしょう?

今までやってたこと、ちょっと詳しく知りたいよ

黒い画面が見えなくなってなってばんざーい!!ってなっている人もいれば、何かよく分からないうちに終わっちゃったよ…っていう人もいるかもしれません。
ここでは今までやってたことをもう少し詳しく説明していきます。

Option Explicit
Dim ws
Set ws = CreateObject("Wscript.Shell") 
ws.run "C:\Users\<ユーザ名>\Desktop\web_open.bat", 0, False
Set ws = Nothing

これは何をしているかというと、
1行目はおまじない。正しく書けていればなくてもOK。詳しい説明はインターネット上を調べると出てきますよ!(丸投げ)
2行目以降が大事。

2行目で、「ws」っていう変数(ようするに領域)をちょっとパソコン上で借りますよ、と書いています。
3行目は、「ws」ってどないなやつや!に対するアンサーとして、「Windowsで動く便利なシェルだよ(ざっくり)」って明記しています。ちなみに単純な数字や文字列の場合は、頭に「Set」を付ける必要はありません。多彩な動きが出来る選ばれしもののみ、「Set」が必須になっています。
4行目で、Windowsのシェルの機能を持つ「ws」が、前回作ったweb_open.batを呼び出しています。
後に続く0とかFalseが何を指しているかというと、
 0:実行するモードを指しています。0を指定すると、ウィンドウを非表示にします。
 False:実行しているコマンド(この場合、web_open.bat)が終了するのを待ってからVBScriptのコマンド処理を終了するかどうかを指しています。Falseを指定すると待ちません。
5行目は、3行目で「Set」を記載して領域を利用している場合、記載したほうが良いお約束の文字列です。今回の場合は、なくても一応大丈夫です。

自動化万歳!!

ほら、黒い画面も表示されることなくニュースサイトが開きましたね!
「メモ帳」さえあれば毎日している作業も自動で実行できるようになります。
マウスを使うのって本当に面倒くさいですよね。
Let’s enjoy your automatic programming!!

ん?VBScript編①という事は…ひょっとすると②もあるかも??