
技術広報しゅーぞーです。CARTA HOLDINGSはきのこカンファレンス2025に協賛しました!🍄
今回はブース出展に加えて、登壇も行いました。その模様をお届けします。
ブース出展のテーマ
今回は「エンジニアとしての成長と人生の転機をシェアする」をテーマにブースを展開しました。
約100名もの方々に訪れていただき、様々な年代・バックグラウンドのエンジニアの方々とお話できました。特に30代以上のWeb系エンジニアが多く、キャリアについて深い対話ができました。
ブース: 人生の調子の良い時期と悪い時期
今回のブースでは、インタラクティブな企画を用意しました。
エンジニアライフグラフ

来場者の方々に、「人生の調子が良かった時期」と「辛かった時期」を2つのシールで示していただき、その背景にある出来事や心境の変化についてお話しいただきました。

特に印象的だったのは、年代によって悩みの質が大きく異なる点でした。
- 若手エンジニア:新卒入社から仕事に慣れるまでの時期が辛かった。3-4年経って手応えを感じ始めると上向きに
- 30代エンジニア:プレイヤーからマネジメントへの移行期に苦労
- 30-40代エンジニア:病気や親との死別など、自分の裁量を超えた人生の出来事が転機に
辛かった時期としては、やはり「病気」「仕事の不調」「親との死別」などが転機になっているケースが多かった印象です。

また「今は絶好調です!」と明るく話される方も多く、ポジティブな雰囲気でブースを盛り上げていただきました。
CARTAの登壇セッション
ランチセッションではCARTAのスタッフエンジニア @brtriver が登壇。「後悔しない選択を毎日行う / No Day, But Today」という信念のもと、日々の小さな変化が将来の自分を大きく変えるという考えを伝えました。
今回は当日の登壇内容の全文を公開します。
登壇全文

皆さんこんにちは、@brtriverです。今日は「No day but TODAY 20代, 30代, 40代で起きたこと, 考えたこと, 行動したこと」と題して自分がキャリアの中で得た学びを話していきます。

まず自己紹介です。大学卒業後、塾講師を経て2004年にSIerでエンジニアキャリアをスタート。2年間のフリーランスを経て、2011年 VOYAGE GROUP(現: CARTA HOLDINGS)に入社しました。リードエンジニアとしてZucks、テレシーで事業立ち上げに携わる。2023年 スタッフエンジニアに就任。2024年からはCARTA MARKETING FIRMのプロダクトのリードエンジニアを主軸に活動中です。

アジェンダはこんな感じで、20代で体重が15kg減って死にかけたり、30代では難易度MAXなプロジェクトに入ったり、40代では子ども爆誕と末期がんの父対応で疲弊したり、さまざまありました。
20代: 1ヶ月で体重15kg減。病気で死にかける。

20代の頃は、今で言うWebエンジニアのような職業がまだ一般的ではありませんでした。2000年に大学を卒業し、PerlのCGIでスクリプトを書くのが好きで、この世界に進みたいと思っていました。
しかし、当時はそのような仕事がほとんどなく、実家の塾を手伝いながらエンジニアの仕事を探すことに。関西にいたのですが、大阪の斡旋会社では「お前に紹介できる仕事はない」と言われてしまい、途方に暮れました。
東京なら仕事があると言われたので、未経験でも歓迎してくれる会社に拾ってもらい、がむしゃらに働きました。クライアントの担当者に電話越しに泣かれたりとか色々ありましたね。とにかく目の前の仕事を必死にこなしていました。

29歳の時、突然体重が1ヶ月で15キロも落ちるという事態に。さすがにヤバイと思い病院へ行くと、医者から「あと1週間遅れていたら死んでいた」と言われ、そのまま入院することになりました。
入院中、天井を見上げながら「もしこのまま死んでしまったら、後悔する」と思ったんです。後悔するのは、社内の目の前の仕事ばかりしていたこと。もっと外の世界でやっていきたかった。そう思い、外にも目を向けて活動しようと決意しました。
30代: 難易度MAXなプロジェクトに異動決定

30代になると、フリーランスになり、業務委託で仕事を受けながら、OSSのコードを書いたりしました。当時、PHPのフレームワークSymfony (この当時は小文字でsymfonyでした) が出てきたばかりの頃で、日本語の情報が少なかったので、400ページくらいのドキュメントを読んで、それを勝手に翻訳して公開したりしていました。
それがきっかけで、出版社から「本を書きませんか?」と声がかかり、本を出版することになりました。さらに、Symfonyのリードデベロッパーであるファビアンが日本に来た際、アドベントカレンダーを多言語で同時公開したいという話があり、日本のユーザー会を立ち上げたりもしました。
そうした活動を見ていたエージェントから声がかかり、今の会社に入社しました。

CARTAという会社は、様々な事業を行っており、事業ごとに技術も異なります。この会社には、自分が得意とすること以外にも強いエンジニアがたくさんいて、とても刺激的な環境です。 面接の時に「この会社はめんどくさいけど、絶対に楽しい」と感じ、入社 を決めました。

転職してからは、やったことのない自社サービスのプロダクトを0から立ち上げ、業界トップレベルまで成長させることができました。また、電通との共同プロジェクトでは、何をするか決まっていない状況でエンジニアとして参加することになりました。

当初は誰も行きたがらなかったのですが、「より厳しい環境を選び、それを正解にしていく」という考えから、自ら志願しました。そのプロジェクトは、現在は「テレシー」というサービスになっています。
40代: 子どもの誕生と父の死、プライベートと仕事の両立

40代になった今、一番の悩みは子育てと仕事の両立ですね。40歳になってから子供ができ7歳と5歳の子供がいます。子供が熱を出したりすると、どうしても仕事の調整が必要になります。

今日もそうなんですが、土日はほとんど予定を入れないようにしています。今しか対応できないプライベートの時間を大切にすることが重要だと考えています。去年は、父が癌で余命宣告を受け、仕事量を調整して父との時間を作ることを選びました。
登壇まとめ

結局、 「後悔しない選択を毎日行う」 ことを意識 しています。日々の小さな変化が、将来の自分を大きく変えると思っています。「今日という日以外はない」という考えを持ち、今を精一杯生きることを大切にしています。多くの悩みを抱えながらも、後悔しないように毎日を頑張っています。もっと詳しい話は、スポンサーブースで話せるので、ぜひ声をかけてくださいね。
まとめ

今回のきのこカンファレンスでは、ブース出展と登壇の両面で参加させていただき、多くのエンジニアの方々と貴重な対話の機会を持つことができました。 特に、インタラクティブな企画を通じて、各年代のエンジニアが抱える課題や転機について深い対話ができたことは、私たちにとっても大きな学びとなりました。
これからもCARTAは、テクノロジーに携わる人々を支援し、事業の中で得た知識を技術コミュニティに還元することで社会へ貢献していきます。



