2025年 は Web Components 元年だった?? をUIライブラリを見ながら振り返る

Web Components を見ることが増えた 2025年

こんにちは。CARTA でフロントエンド開発をしている @hako584 です!

この記事は 2025 年のアドベントカレンダー 2日目です。

2025年は実世界でもWeb Componentsを多く見るようになった年でした。そこであらためて、 Web Components 採用 UI ライブラリ を中心にまとめてみました。

みんながよく使う「あれ」もWeb Components だよ!

さて、まずは世の中でどれぐらいWeb Componentsがあるか見てみましょう。

GitHub

github は web components を採用しています
GitHubのUIパーツは徐々にWeb Componentsへ置き換わっていっています

これらの要素は 個々のUI要素群という感じで、ライブラリとしてまとまってないのですが 、webcomponents.org上で公開されています

YouTube

youtube も web components を採用しています

YouTubeはかなりの部分が Web Componentsでできています。 <ytd-, <ytm- 等、ほとんどが Custom Elementで作られています。 *1 こちらは、おそらく謎のGoogle社内ライブラリ Wiz と思われます(後述)

2025年の Web Components 採用 UIライブラリを見てみよう

Material Web Components (Google)

Androidスマホでも知られるデザインシステム Material(マテリアルデザインとして有名) のWeb版が、Web Components (Lit) ベースで提供されています。

…が、2024/06からメンテナンスモードに。

とはいえ継続的にアップデートは出ていますし、「Wizに発展するぞ 」→ 謎の新フレームワーク Wiz がAngularと統合されたとのこと。

実際、YouTube や Google検索の実装を見ると UI部品のほとんどが Web Componentsに置き換わっています。

FAST / Fluent UI (Microsoft)

FAST は Microsoft の Web Componentsのラッパー

Microsoft FAST は Microsoft が提供する Web Components 向けUIの薄いラッパーフレームワーク。リリースは2020年。

FAST自体はUIライブラリじゃなくて、Web Componentsの各種技術では足りないものを補う存在。Litに近いポジションですね。

FAST で構築された UI コンポーネントの実装例として Fluent UI Web Components がMicrosoftによって提供されています。Microsoft の Fluent UI デザイン言語(React/Vue等でも実装がある)の、Web Components 版。

Spectrum Web Components (Adobe)

Adobe の Spectrum Web Components も 、同社のデザインシステム「Spectrum」の Web Components 版。LitElement で作られています。

Web上で動くPhotoShopやAdobe Acrobat、また各種製品のホームページなども、このSpectrumで作られているようです。オシャレ!

Ignite UI for Web Components (Infragistics)

**Ignite UI for Web Components** も同じく、ReactやAngular、ASP.net/ASP.net Core さらにはjQueryにまで対応した。データグリッドやチャートなど高度な UI 部品を揃えたライブラリのWeb Components版です。

高性能なデータグリッドやチャート、マップなどを Web Components 形式で提供し、大規模な企業アプリでも利用されている…らしいです。(よく知らなくてすみません)

Salesforce Lightning WebComponents

SalesforceのUIコンポーネントlwcはリッチ

Salesforceは日本でも有名なCRM/SFAです。御社専用システムみたいなのが簡単に(?)作れる感じ。それで、いくつかあるUI部品作成方法のひとつで現在の主流がLightning Web Componentsのようです。公式ヘルプgithubありますが、Salesforce ユーザー向けという感じが強く、ちょっと読んだだけでは把握しきれませんでした…。

コンポーネント一覧ページを見ていると本当にたくさんあり、 click-to-dial (クリックすると電話をかける) など、企業向けシステムならでは!の要素もあって面白いですね。

UI5 Web Components (SAP)

UI5 Web Components …はいもう同じです!SAP も Salseforceと似て企業向け製品で、日本でも採用の多い世界的に知られるERPベンダです。

このUIライブラリもWeb Components。OSS公開してるので誰でも利用可能。やはり React/Vue/Angular/Svelte などあらゆるフレームワークで利用できる…と。

これはやはりWeb Componentsの強みですなー。公式doc見ても、このUIだけ導入というのも手軽そう。

WebAwesome

Web Awesomeは真にフレームワーク非依存なUIライブラリ

WebAwesome先進的な万能軽量uiライブラリShoelace のちょっとおしゃれな新しい名前です。公式サイトにそう書いてある! *2

この記事も、WebAwesomeの話をするために書きはじめました。

正式版(3.0.0) はこの11月にリリースされたばかり! <head> タグに1行書くだけでも利用可能なのが強み。もちろんReact/Vue/Svelte/Angular 他からも使う事が可能。もちろんバニラJSも!!

・・・と、めちゃくちゃ素敵っぽいですが、Kickstarterでファンディングしてたり、有料のPro版(デザインカスタマイズや専用コンポーネント)など、マネタイズで挑戦的な感じ(またOSS儲からない問題だ)。

でも、宣伝動画はカッコイイ!! 最強っぽい! www.kickstarter.com

いまはWeb Awesomeのコンポーネント一覧を眺めて楽しみましょう。

Ionic Framework

モバイルアプリ開発でおなじみの Ionic Framework も、バージョン4(2019)から Web Components として書き直してます!

知らないヒトは居ないと思いますが、Web標準の技術を使って、モバイルのUIを作れるのがIonic Frameworkの特徴。

Angular/React/Vue/Stencil などさまざまな環境で動作するためにはやはりWeb Components…!!

すでにApp Store に並ぶ数千のアプリで使われている実績。

そのほかのWeb Components UIライブラリたち

たくさんあるので名前のみ列挙…

  • Vaadin UI Components:Java利用者向けらしい(よく知らない)
  • Nord Design System : 医療・ヘルスケアのNordhealthが提供するデザインシステム。オシャレ!このUIはWeb Componentsで作ったみたい。
  • PatternFly Elements (Red Hat) : RedHatからも登場だ!軽量コンポーネントをツリーシェイキングして取り込んで使う感じかな

基本的に、2020年以降あたりから徐々に、UIライブラリ/デザインシステムに、Web Componentsが採用され始めた感じ。

終わりに — 選択肢が増えた2025年 これはWebComponent元年?

これまで「Web Components はまだ早い」と言われていた時期もありましたが、2025 年現在では多くの UI ライブラリやデザインシステムが 標準ベースのコンポーネント を提供し始めていましたね!

Web Components はフレームワークに依存せず再利用可能な UI 部品を作るためのWeb標準技術で、昨今はブラウザ対応が整い Declarative Shadow DOM などの新機能も実装され、「ネイティブな UI コンポーネントを共有」 が現実に。特にデザインシステムや UI ライブラリの領域では、React/Vue などの枠を超えてコンポーネントを再利用したいというニーズが強く、Web Components 採用の動きが顕著です。

Microsoft、Adobe、SAP、Red Hat、Nordhealth など大手ベンダーが本格採用し、Ionic や Vaadin のようなフレームワークも Web Components へ移行しました。これにより、プロジェクトごとにフレームワークが違っても 同一の UI コンポーネントを共有できる という理想がすでに始まってます。

2025年は6度目のWebComponent元年!

筆者(小橋)も、今年に「広告技術関連でWeb Componentsの採用がめちゃ増えたな。自分でもすごい作ってるけど」と感じ、以下のような記事を書きました。

Web Components は 2011〜2014 年ごろから「次こそ来る」と言われ続け、

2016/2019/2020/2022/2023/2024… と定期的に“元年”が訪れていました。が、やはり2025年はほんとに全部出揃ったな感…すら超えて、もうやっと日常の光景になりつつあります。

Web Components による UI ライブラリは今後も増えていくでしょう。皆さんもぜひ、関心あるライブラリを触ってみてください。

そして、自分だけのカスタムHTML要素を作ってみましょう!

*1:2025年12月現在、少なくとも140種類以上のCustom Elementsで構築されています

*2:Web Awesome is the fancy pants new name for Shoelace, the most popular free and open source web components library. Web Awesomeは、最も人気のある無料のオープンソースWebコンポーネントライブラリであるShoelaceの新しいおしゃれな名前です。