AIの考えた料理を人間が調理して食う!

こんにちは!fluct@jewel_x12 です!

今年のCARTA TECH BLOGアドベントカレンダーはたくさんの記事が上がっていてホクホクです。めちゃくちゃ良い記事が上がっているので、ぜひ読んでみてくださいね。

ところで、せっかくのアドベントカレンダーなのに、祭りに乗じたネタ記事の少ないことよ……。安心してください、今回はネタ記事ですよ!

AIに表札を作ってもらいたかった

今年はえいやっとお家を買ったんですよね。それで、表札を作りたいなーと思っているところにAIによる画像生成ブームが到来していたので、よっしゃStable Diffusionに絵を書いてもらって、それを表札にするぞ!と。アドベントカレンダーのネタにしちゃえと思ってました。

ところが実際にやってみると、脳内に思い描いた構図を描いてもらうための呪文力が足りず、満足のいくものができませんでした。「海を泳ぐポメラニアン」と注文したのに「海上を走るポメラニアン」が生成されて、おもしれ〜となった辺りで集中力が切れました。

思っているものを出してもらうよりも、インスピレーションの獲得とか発見的なものを期待する方向に画像生成AIを使うほうが道具としては便利だなという感想でした。自分の呪文力の低さは棚に上げます。

そんなこんなで表札の記事は諦めていたのですが、社内Slackではオフィスの冷蔵庫に残置されていた「バター・玉ねぎ・片栗粉・鰹節」から何を作るか大喜利がにわかに盛り上がっており「あ、AIに考えてもらえばいいじゃん。せや、アドベントカレンダー記事のネタになる料理を考えてもらお」となったのでした。

AI料理のフルコース

さっそくレシピの紹介に移りましょう。

今回は巷で話題のChatGPTシェフにお越しいただき、シェフの考案したレシピを僕が料理し、妻が食べるという流れでいきます。せっかくなのでStable Diffusionさんに盛り付け案を出してもらいました。

僕も食べますが、試食は妻にお願いしています。これは自慢なのですが、僕の妻はデータ活用を進める会社を経営していて、機械学習等については詳しいです。たぶん、AIのプロと言っても差し支えないはずです(たぶん)。AIの考えた料理にAIのプロがコメントをする。自分たちの取り扱っているものがどのようなものなのか、再考する機会になるのではないでしょうか。AI不審になったら嫌だな。

食材のリストアップ

普通の料理が出てきても面白くないので、組み合わせとして妥当ではない食材をリストアップしてもらいました。それを使ったレシピをChatGPTシェフが考えていきます。

味や食感の点で不適切な組み合わせを出してくれました。

1. ご飯と牛乳を使った料理

ご飯と牛乳を混ぜる……まあそうなるよなぁ。塩コショウなどで味付けするのが一般的なようです。後から作る段になって後悔したのですが、調味料の分量も指定してもらえばよかったです。味付けは僕に任されるので、チキって想像できる味にしちゃうんですよね。

トマトを添えるのは見た目的におしゃれですが、味とはマッチしないと思う。上に乗ってるのはバジルかな?おしゃれですね。映えの分かるStable Diffusionさんです。謎のキャプションもいい味出してます。

2. ポテトとラーメン

これはポテトとラーメンですね。ポテトとラーメンです。盛り付けを見ると、スープは入っていないですね。焼きそばかなぁ。

お好みの部分が多いです。シェフのこだわりをもっと見せてほしい。

3. バナナとトマト

あー焼いちゃうのかぁ。甘みが増しそうですね。途中までデザートとしていけそうと思ってたのですが、味付けはサラダですね。 トマトはご飯と牛乳でも使うので、買わないといけない食材が減ってよかったです。ぜひ、自分で作ってみてください。

4. コーヒーと塩

そうやって盛り付ける発想はなかった。焼き魚とかステーキの周りに塩を散りばめるやつをドリンクに応用してくるとは。映えの開拓者ですな。

先にまとめ

なんかもう、味とか想像できちゃうのではないかなと思うし、驚きは少ないと思うので、いったん先にまとめます。 妥当ではない組み合わせの食材をChatGPTシェフに出してもらい、それらを使った料理を作りました。妥当でない組み合わせの食材を使うと、ChatGPTの出してきたレシピでも不味いです。美味しいものにしてほしいというコンテキストを入れたほうが良かったかな?

しかし、コーヒーの下に塩を敷くとか、トマトとバナナを炒めるとか、自分の発想力の限界を越えたものは出てきています。もし飲食店経営の方が新レシピの考案とかで煮詰まっているときは、試してみるのはいかがでしょうか?

調理&実食

よーし。サクサク作って食べていきましょう。

1. ご飯と牛乳

パック白ごはんを牛乳で煮ていきます。味付けは塩ときび砂糖。胡椒をちょっとかけました。

匂いはドリアのようです。これはうまいんじゃないか? バジルはなかったので、家にあったスプラウトをかけています。見た目はなかなかいい。

気になる味ですが、めちゃくちゃ不味いです。うーん。砂糖の後味が全く合わない。トマトは単体で食べると美味しかったです。良かったね。

一発目から申し訳ないのですが、妻は食べてくれませんでした。食べ物で遊ばないでとも言われました。

2. ポテトとラーメン

油に塩を加え、ポテトを炒めていきます。ポテトって皮をむくのが面倒だよね。

市販の麺を投入して混ぜました。Stable Diffusionが提案した盛り付けにだいぶ近い。

これは妻が食べてくれました。「ポテトだけ食べるとうまい。塩コショウをかけるとあう」とのことです。それはポテトフライですね。

麺は単なる塩焼きそばっぽい味がしました。二口目までは耐えられるのですが、三口目辺りから麺だけの味になってきました。塩が少なかったのかな?頑張って完食しました。そんなに美味しくなかったのは、僕の味付けが悪かったです。ポテンシャルのある料理だと想います。

3. バナナとトマト

これは調理後の写真だけ。味付けは塩だけです。

トマトを焦がしてしまいました。人間に作らせるとだめですね。

味は「美味しくない。バナナの後味がよくない」とのことです。子にも手伝ってもらって全部食べました。

4. コーヒーと塩

最後のドリンクです!コーヒーはサイフォンを使って淹れました。このサイフォンは妻が誕生日に買ってくれたやつで、休日はこれを使って淹れています。これで淹れたコーヒーと塩を組み合わせるとは妻も思ってなかったでしょうね。取り上げられないか心配です。

盛り付け。

砂糖のノリで塩をぶちこむと流石に不味そうだったので、ボードの上にある塩をちょっとなめてから飲むようにしました。こうやって飲む日本酒はうまいですよね。

飲めなくはないですが、塩は無いほうがうまいです。

まとめ

以上、ChatGPTシェフ考案の料理を作った話でした!ごはんは笑顔!!

クリスマスは美味しい料理を食べましょうね。