CTOが育児休暇を取ってみた

CTOの鈴木です。 昨年、育児休暇を取得しました。 当時、CARTA CTOになって日が浅く、「取得して大丈夫かなあ」とも思っていましたが、 CARTAの経営陣からも快く送り出してもらいました。

この記事では、

  • どう取得にあたって準備をしたのか
  • 休暇中はどうしていたか

等を紹介します。

そもそも育児休暇とは - 制度のおさらい

まずは厚生労働省の資料にあたりましょう。

育児・介護休業法改正のポイント|厚生労働省

国のガイドラインはあるとはいえ、昨年は育児休業制度の改訂があったので、CARTAの労務メンバーに詳しくレクチャーしてもらいました。社内に育児休業規定があるものの、やっぱり規定の文書そのままだとわかりづらい部分もあり・・。制度の説明から申請方法まで、社内のSlackでもわからないことはすぐ教えてもらえたので、とても助かりました。

休暇取得前

取得から2ヶ月ほど前に全社向けに社内ブログで周知しておきました。

ちょうど入社するメンバーの多い時期だったこともあり、受け入れやら面接をどうするか・・という調整を事前にしておきました。調整してくれたメンバーには感謝です。

また他のメンバーがどう休暇取得前に準備しているかも、社内ブログなりSlackなりで調べたり聴いたりしてイメージを膨らませておきました。 *1

休暇中はどう過ごしていたか

生後すぐに休暇を取得しました。第一子でしたので勝手もわからず、とりあえずできることを1つ1つやってきました。以下のことをやっていました。

  • 家事全般(料理、掃除、買い出し、ゴミ出し、洗濯、など)
  • 沐浴する
  • ひたすらおむつを変える
  • たまにミルクをあげる

産後、母親は思い通りに動くことができません。「何をするか」よりは、なるべくサポートする、というのだけ決めてあとは観察しつつやっていました。無事のりきれてよかった・・。

参考: 産褥期

産後1,2週間すると、ある程度生活のルーチンもでてくるので、少しずつ心にも余裕が出てきたように思います。

その間ほぼSlackもGitHubも見ないで過ごしていました。育休前は「まあ、とはいえ議事録を読むくらいはできるでしょう」と思っていましたが全然無理でした。パソコンを開く余裕すらなく、夜に子供が寝ている隙に触れる日が2日に1回あるかな・・?という程度でした。

また抱っこしている時間がながいので、ぐずっていないときはブックスタンドをおいてダイニングでひたすら本を読んでいました。物理本だとめくるのが難しく、Kindleさまさまでした。

そして復帰

1ヶ月程度の休暇を経て復帰しました。 おかえりがうれしい

社内にも「もどったよ」ブログを書いて復帰報告。ぼちぼちと議事録やSlackを読みかえして復帰しました。

どうだったか?

執行役員で1ヶ月の育休を取った、というのはCARTAでも珍しかったようでした(そもそも過去のケースをよく知らなかった)。

個人的には前から出産の際に育休を取ることは決めていました。フォローしてくれた周りのメンバーに感謝です。

また、予期せずうれしいこともありました。

「suzukenさんが休みを取っていたので、僕も取るきっかけになりました」

と教えてくれるメンバーがいることです。男性の育休取得において、短期間の取得はあれど1ヶ月以上の取得はまだそこまで数は多くありません。それを少しでも後押しできたなら嬉しいなあと思っています。

長い休みをとることは、バス係数の改善にもつながります。

  • 「ここの方針は先に文書にしておかないと考えが伝わらないな」
  • 「この業務は先にパスしておいたほうがいいな」

など自分がやっていることの文書化や委譲が進むきっかけにもなりました。CARTAには「Tech Board」というCARTA全体の技術組織に関する会議体もあり、CTOの技術組織運営に関する考えごとや情報も常に同期しています。そのため、復帰時のキャッチアップも比較的スムーズでした。

リフレッシュ休暇も含め、CARTAでは社員が最大3週間程度の休みをとることもよく行われています。持続可能な事業運営に引き続き取り組んでいきます。

*1: #mamapapachannel という子育て関連のなんでも相談チャンネルがあります。日々有用な情報が流れてきてありがたい・・・