転職してそろそろ3年経つので振り返ってみる

皆さんこんにちは、CCIのakimotoです。
アドベントカレンダーの16日目ということで、何か書いてこうと思うのですが、技術的なネタも特になく。。。
ふとカレンダーを見たらCCIに転職してきてそろそろ3年ほど経つことに気づいたので、転職してみてどうだったかを振り返ってみようと思います。

前職時代にやってたこと

渋谷にあるSIer系の企業で働いていました。CARTAが入っているソラスタとは反対方向ですかね。
大学では材料工学を専攻してたので、ほぼ未経験の状態で入社しました。
当時担当していたお客様は自動車関連の製品を製造するメーカー系の企業で、その企業が持つ工場で使われている基幹系のシステムの開発、保守をメインに働いてました。

前職時代に学んだこと

  • COBOL (新人研修で学んだきり全く使ってない)

  • Java (要件通りの動きをさせるのに困らない程度、java5くらいで止まってた)

  • Linux関連のコマンドの使い方 (サーバーに接続してログの確認やら調査やらするのに困らない程度)

  • MySQL (これも調査に困らない程度の操作方法くらい)

  • 忘年会などの幹事業 (出欠確認、お店の予約、イベントの準備などなど)

  • 複数の開発案件をいい感じに回すことの難しさ (規模は小さめ)

なぜ転職したのか

  • 作ったシステムがどんな風にユーザーに使われているのかまったく分からず、良かったのかどうかの声も聞こえてこないのでやりがいを感じなくなっていった

  • 自分の持つスキルが古めのものが多く、このままだとエンジニアとしての技術スキルが置いて行かれそうに感じた

  • お給料がだいぶ安かった

などなど、↑のような理由が主ですね。自社開発している企業を何社か探して、CCIにたどり着きました。

転職1年目

良かったところ

スクラムでの開発や、node.js、AWSの各種サービスでの開発を経験できたこと

ウォーターフォール型開発モデルでの開発しか経験がなく、前職時代もオンプレミス環境かつJavaメインでやってきたので、これらを業務として経験できたのは良かったです。(自分の手持ちのスキルとは色々と変わり過ぎて最初は戸惑うことも多かったですが。。)

社内でも比較的よく使われているシステムの開発保守しているチームに参画できたこと

半年くらい経ってから他チームに異動になったのですが、そこでYahoo!やGoogleなどの広告媒体各社のAPIを用いて広告の実績を取得、蓄積するデータ基盤や、蓄積した広告の実績データをExcel形式のレポートに出力するシステムの開発運用に関わることができました。当時はまだ利用しているAPIのバージョンアップ対応くらいしか行ってませんでしたが、社内でも良く使われているサービスに関われたので、やりがいは感じておりました。

その他、実家から近くなったし給料もあがった点にはついては、良かったなぁと思います。転職バンザイ(笑)

苦労したところ

納期がつらいのはどこも一緒

他社への納品などと比べれば多少は融通も効くかと思い、自社開発ができるCCIに転職してきました。ただ当然のことではありますが、社内ユーザーの要望にも納期はちゃんとありますので、開発の方式が変わろうが、結局納期に追われるのは変わらないんだなぁと実感しました。

コロナのせいで転職2か月にしてリモート勤務開始したので、自チーム以外の方との交流がほぼなかった

これは私だけではないし、何なら私より後に転職してきた方々の方が余計交流しづらかったように思うので、歓迎会をやっていただけただけ私はマシだったなぁと思います。

Slack中心のコミュニケーションに慣れない感覚があった

前職時代はメールやチャットツールに要件を書いて、それを送り付けた後直接本人と会話するなりしてコミュニケーションを取ることが大半だったため、最初の頃はテキストコミュニケーションにやや苦労しました。。ただ、これも多少なりともコロナの影響があったことは否めないと思いますが。。。
(今は慣れてきたのでそうでもないけど)

転職2年目

良かったこと

レポート出力対象の媒体に、新規媒体を追加する案件の開発に関われたこと

Yahoo!やGoogle以外にもレポート出力可能な媒体がいくつかあるのですが、この年の前半にはSmartNews(スマートニュース)をレポートで出力できるようにして欲しい、という要望がありました。2人くらいで分担はしましたが、SmartNews用のレポート出力用の画面開発から、裏側のレポート作成処理の実装まで関わることができ、サービス全体の仕様を把握することができたのは、この時期の私にとっては良い経験だったと思っております。

新規サービス用の画面をひたすら作り、既存のシステムでのTableauの使われ方に習熟できたこと

この年の中盤から後半にかけて、弊社で運用している広告アカウントが、運用する上で一定の水準に達しているかを診断するサービスの開発が始まりました。ベースは私が関わっているデータ基盤とレポート出力システムになっていて、出力するレポートの形式が別種のものになる、といったイメージになります。なのでやることとしては、SmartNews用の画面やレポート作成処理の実装とほとんど同じで、新規媒体の追加のようなイメージで画面の開発を行いました。ただ作り込む画面の内容がかなり複雑であり、完成させるまでに色々と苦労しましたが、その過程で得た知見のおかげで、既存システムでTableauでの作りをこうすればうまくいく、という経験則を得ることができました。

苦労したこと

Tableauに苦戦させられたこと

Tableauに苦労した、この一言に尽きます。 そもそも既存システムでのTableauの使い方が一般的ではないことが問題ではあったのですが、すぐにやめられるわけもなく、ひとまずTableauを駆使して要望を満たすよう開発する必要がありました。 ちなみにどの案件かと言うと、上述した新規サービスの件になります。 特に苦労したこととしては、既存システムではTableau内で計算した内容をそのままjson形式のデータに出力し、それを基にそのままの値でレポート出力を行っていたことに対し、新規サービスの方ではTableau内で得た実績値に対して、その値が水準に達していれば、〇や×、A、B、Cなどの記号で判定を返す、というものが多く、計算した値に対してさらに判定条件を計算して出力できるように、Tableau内で計算式を作り込む必要がありました。しかもこの判定する内容の種類が多く開発に時間もかかったため、この年の後半はほぼほぼTableauでの開発に占められることとなりました。。 Tableauに始まりTableauに終わった年と言っても過言ではありません。

ちなみにですが、Tableau自体は良いものだと思っており、CCIのサービスでの使い方が特殊であったことが上記の問題点であるので、Tableauを誹謗するものではないと述べておきます。
(珍しい使い方だったのかCCIでの活用法が寄稿されておりますので、よければご一読ください。)
www.tableau.com

転職3年目(今ココ)

良かったこと

既存システムのリニューアル案件に参加し、Vue.jsでの画面の新規開発やSpring bootでのAPIの新規開発を業務として経験できたこと

諸般の事情により、担当するシステムでのTableauの利用をやめることが決まり、Tableauに依存していた画面や機能を新規開発することになりました。他チームで既に導入実績があったので、Vue.jsやSpringbootを用いた開発が決まり、これらの開発を業務として経験できたのは、自分のキャリアにとってはプラスであったと思います。

技術力評価会に参加し、他の事業部の方々から様々なフィードバックを得られたこと

2022年から、CCIのエンジニアもCARTAで行われてきた技術力評価会に参加することになりました。今まで同じCCIのメンバーからしかフィードバックをもらっていなかった身としては、とても新鮮であり、また自分にとって新しい視点を得ることができたのは、とても良い経験でした。

正直に言うと、最初は『技術力評価会』と聞いて結構かっちりした、というか厳しい感じで実施されるのかなぁ、とややビクビクしてました(笑)

しかし実際に参加してみると、思ったより和やかに進みつつ、指摘するところは指摘する、という感じで進んでいき、為になるアドバイスを多くいただけたので、参加できて良かったと思います。

苦労したところ

技術力評価会で話すテーマに悩んだこと

技術力評価会については、参加できて良かったとは思いつつ、やはりそこそこの労力を使ったので、無事終わってホッとしたというのが正直な感想です。 特にテーマの選定に悩みました。この半期で自分がやったことは、評価会で話す内容として適切だろうか、いやあっちの話の方が良かっただろうか、と今でも思ったりはしますが、これは他の方々も持っている悩みっぽいので、まあうまく付き合っていくしかないかな、とも思ってます。

(補足ですが。)その他のメンバーも技術力評価会について投稿いただいてるので、ご参考ください! 初めて技術力評価会を経験したエンジニアにインタビュー - CARTA TECH BLOG

まとめ

転職してからの3年間をざっくりと振り返りましたが、私としては、転職して良かった、と思っています。 前職に居続けた場合、私の年齢的にもおそらく若いメンバーに指示をだしたり、お客様との要件調整だったりを担当して、私自身が直接開発したりする機会はほとんどなかっただろうな、と思うのです。 少しずつではありますが、流行りの技術を学びつつ、エンジニアとしてキャリアについてステップアップできているのかなと思うので、これからも精進していきたいと思います。
この記事が転職に思い悩む方々のために、少しでもお役に立てれば幸いです。
長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。