【イベントレポート】『Engineers in VOYAGE』発売1周年&累計部数5,000部突破記念イベント

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こんにちは。人事・技術広報のかーたー(@y_carter0405)です。

Engineers in VOYAGE ー 事業をエンジニアリングする技術者たち』(#voyagebook) は、2021年8月7日に発売1周年を迎えました。
そこで記念イベントとして、書籍に関わった方のパネルディスカッションを実施しましたのでレポートします!

cartaholdings.connpass.com

当日の様子

ノーカット版

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累計実売部数*1が5,000部を突破し、ITエンジニア本大賞2021の技術書部門大賞を受賞するなど、おかげさまでご好評いただいた本書。現在までの本の裏側の話や、インタビュー当時から変化したこと、今も変わらず続いていることを発信することで、まだ本を手に取ったことが無い方はもちろん、本の続きとしても楽しんでもらえるようなコンテンツにできるようイベントを開催しました。

動画はノーカット版以外に、セッションごとにも切り出しています。

LT『Engineers in VOYAGE』

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まずはじめに、本書の編者である和田さん(@t_wada)から、本書についてLTいただきました。これは2月に行われたDevelopers Summit 2021の『「ITエンジニア本大賞 2021」プレゼン大会』でプレゼンされたものの再演になります。
発売直後から、読んでいただいた方に「他に例を見ない本」「とても稀有な本」という感想をいただいており、なぜ稀有な本なのかを紐解く形でLTは進んでいきます。さらに経産省がレポートを出している「2025年の崖」がありますが、本書の中で、VOYAGE GROUPが運営するECナビというポイントサイトは、そのような現代の課題を「前向きに」先取りしたサービスであったと捉えている話が出ており、2025年の日本企業とエンジニアの姿を見せてくれる本であると紹介していただきました。エンジニアだけでなく多くの事業に営む方が興味を惹く、素晴らしいプレゼンテーションでした。
LTのスライドはこちら。
Engineers in VOYAGE - Speaker Deck

パネルディスカッション①『発売1周年を迎えて』

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和田さんと、出版社であるラムダノート株式会社の鹿野さん(@golden_lucky)と、弊社CTOの小賀が『発売1周年を迎えて』をテーマにパネルディスカッション。
当初はこの本について、内容として面白いものが出来たと思うが、技術書でもないしビジネス書でもないし難しいポジションだと感じたそうです。ただいろんな方の心に刺さる内容になったことで多くの方に書評を書いていただき、その中で「ここまで書いていいのだろうか」「こんな本は見たことない」というコメントが並んだことで、それを目にした方も本を読んでいただき広まっていったと感じたとのことです。
他にもここまで書いていいのだろうかという声に対して感じることや、第二弾は企画されていますか?という質問についてもお話しいただきました。

パネルディスカッション②『あれから変わったところ、変わっていないところ』

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最後に、本の第1章に登場する株式会社fluct CTOの鈴木(@suzu_v)と、第2章の株式会社Zucksの回に登場し、現在は株式会社テレシーで新規プロダクトの開発に取り組んでいるエンジニアの前田(@brtriver)が登場し、和田さんとパネルディスカッション。本書内のインタビューからおよそ1年半が経った中で、あの時から変わったことと変わっていないことをテーマにトークしていただきました。
まずは本書の「これからのfluct (p.38)」という項目でどういう方向を目指すかという話がある中で、今どのようになっているかを語っていただいております。トラフィックが順当に増え、海外への広告配信のボリュームが増えていき、さらにスキーマファーストでの開発が普及していったと話があり掘り下げていきました。
さらに、本書でのインタビュー後に立ち上がったテレシーについて、Zucksの時と変わったところ・変わっていないところはあるか?という質問に対し、「どのようなサービスを作り、より良くしていくか、自分たちも強く意見を言っていく」「みんながやってみたいことをまずはやってみよう」といった部分は変わっておらず、取り組み方や考え方で変わったことはないという話でした。
他にも、戻せるPull Requestにこだわっている話がある中で、データの変換やスキーマ変更が必要な場合にどう実現しているかのお話や、「技術的負債を作らないように意識していることは?」という質問に対し、作った瞬間から負債になるので、似たようなコードを下手に抽象化しないようにしているという話をするなど、本と同様に生々しくお話しいただきました。

感想 (アンケートから)

参加者の方に回答いただいたアンケートからは

  • 書籍出版以降の変化・変わらないことを聞けて有意義でした。その後の話が聞けたのが、とても良かったです。
  • 書籍は割と最近買って積読になっていたのですが、読み直しのきっかけになりました。書籍に登場する方々の生の声を聞くことが出来てより内容の理解が深まったと思います。
  • 既にこの書籍を読んでおり、今の状況と書籍の内容が書かれてる時期の2015~2019年と比べて変化を知れてよかったと思います。レガシーな環境についてすごく共感が持てました。

などのコメントをいただきました!

私個人としては、最後にパネリストが集まって一言ずついただいた中で、和田さんから「様々な企業がエンジニアリングの力を高めていく必要がある中で、この本に書かれている要素を分解して再構築していくことで、各社のエンジニアリング文化に役立つヒントが詰まっている、という自信を深めた」と話されていたのが非常に印象的でした。
書籍やイベントでの発信を通して、業界の発展にも繋がっていくことになればとても素敵だなと思いました。

和田さんのコメントはこのあたり (ノーカット版のみに収録)
https://www.youtube.com/watch?v=uQt9LZOdTW4&t=5162s

今後もこの本がより多くの人の手に渡るよう活動していくとともに、 本のこと以外にも、技術系のイベントなどでVOYAGE GROUPのことを多く発信していきたいと思います。

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書籍をまだ手に取っていない方は、ぜひ読んでいただけたらと思います。
またYouTubeチャンネルもありますので、ぜひチャンネル登録を!

書籍

techlog.voyagegroup.com

YouTubeチャンネル

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*1:電子版と紙版を含んだ数となります