チャンネル紹介
このシリーズは、よく何をやっているかわからない会社と言われるCARTA HOLDINGS(以下、CARTA)の技術や組織の中の雰囲気を、ゲストを交えてカジュアルに対談する企画。
第3回はテレシーのエンジニアにフォーカスした内容となっています。今回は起業から3年たったテレシーの激動期と開発本部長大竹のマネージャー経験での成長についての内容となっています。
自己紹介・経歴
曽根壮大(以下、そーだい)
合同会社 Have Fun Tech 代表社員。株式会社 Linkage のCTO。CARTA HOLDINGSとはVOYAGE GROUP(CARTAの前身)の時代からの6、7年の関わり。Zucks事業部への技術顧問やデータベース設計のサポート、広報活動への協力。他社との業務委託も並行しており技術部での多岐にわたる経験がある。
大竹 聡子(以下、大竹)
株式会社テレシー開発本部部長。2003年にCARTAの前身のVOYAGE GROUPへ入社し、アクシブドットコムで活動を開始。CARTA入社前は2、3年で転職を繰り返していたが、CARTAのカルチャーにフィットし勤続20年。CARTAのエンジニアから慕われる。
テレビ広告の裏側を知れるテレシーの面白さ
そーだい: はい。じゃあ、後半戦テレシーの紹介を引き続き、そーだいと大竹さんとでやっていきたいと思います。
前半は、テレシーがどんな会社かとか、大竹さんがCARTAの中でどんなことをしてきたかをお話しました。
後編では、テレシーの事業詳細と、今大竹さんがテレシーの中でどんなお仕事をされているのか、今後どのような方向に向かうのかを聞けると良いなと思います。
前半でも話しましたけど、デジタルマーケティングと違うところや、テレビ業界とかって僕らからするとだいぶ遠い世界という印象があります。
それの窓口としていろんな仕事ができると面白そうだし、そういう意味では、スタートアップだけどお客さんが大手というB2Bの面白さというところが詰まっているなという印象があります。
大竹: 私もずっとデジタルマーケティング、デジタル広告の領域しか携わっていなかったのでマス広告は、勉強になりますね。特にテレビとかね、配信するまでのステップがものすごく多かったりして違いが多いです。
そーだい: その裏側に関われるとか見れるというのは、ソフトウェアの面白さとは違った、事業の面白さだと思いますね。
大竹: 事業の面白さ以外にも、テレシーのいいところって、電通協業なので、今までCARTAにないカルチャーというのがあります。
これまで見たことがない強いビジネスプロデュース的な戦略的なやり方、コンサル的な手法というのを見せてもらって「これすごいな」と思うこともあります。その中で、CARTAの強みであるエンジニアリングで一番必要なものを生み出していきたいです。
スタートアップ3年間でやってきたこと
スタートアップ 激動の3年間
そーだい: この3年のスタートアップの激動期をどのように乗り越えてきましたか?
大竹: 私はテレシーにテレビCMの効果分析手法を作るためのデータサイエンティストとしてジョインしました。プロダクトも何もできていない状態だったので、案件ベースでアドホックに分析し、フィードバックレポートを作って返す、というのが最初でした。なかなかプロダクトを作る時間も取れず大変な時期が約1年間ほど続きました。
そーだい: なるほど。大変な1年間ですね。
大竹: 現在は、「テレシーアナリティクス」プロダクトが完成し、そこでCM効果の分析などができるようになっています。
その中で私は、約1年前にマネージャーになり、最近は幅広いことをしています。プロダクト開発の品質管理的なことや、データフローの検証も行っています。
データサイエンティスト目線だと、分析データの一般性や数値の整合性が取れているかといったデータの品質が重要視されます。そのための品質保証的なチェックもしています。
あと、テレシーは電通との共同事業なので、プロダクト面でも電通のグローバルポリシーに合わせたセキュリティ対策を行うなど、そちらと連携したセキュリティ強化も行っています。
そーだい: なるほど、プログラマやデータサイエンティストの仕事から、CISO(最高情報セキュリティ責任者)やCIO(最高情報責任者)的なセキュリティ管理の仕事とか、スタートアップに必要なものは幅広く、何でもやる、という形で力を発揮されているんですね。
マネージャー経験で視座が上がる&養われる判断力
そーだい: いろんなことを経験するメリットは何だったでしょうか。キャリアとしてどのように成長できたと感じますか?
大竹: 視点や視座が変わりましたね。今までプレイヤーとして仕事をしていたのが、マネージャーになることで視点が上がるというか、見なければならないことや気を付けなければならないことが一段上のレベルになります。
そーだい: マネージャーを経験することで視座が上がるというのも経験上その通りだと思います。僕もCTOを経験してからプレイヤーに戻った時、2歩3歩先のことが読めるようになっていたり、判断がうまくなったりしていましたから。
大竹: あと、マネージャーは次に何をすべきかを考えることも重要だと思います。もちろん1人で考えるのではなく、みんなと事業の成長や要求に合わせて検討していきます。需要と供給のバランスを見極めるようにもなりましたし、必要ないと判断した際にはドライに切る、ということも普通にできるようになりました。
そーだい: おっしゃる通り、自分で判断していく力はマネージャーを経験することで身についていくと思います。自分の決断に責任を持つことでバランス感覚も養われていくと思います。
結果としてビジネスを前に進めることができるので、マネジメント経験はプレイヤーに戻った後でも非常に役立つので色々経験してみるのは良いことかな、と思います。
WhyとWhatに立ち戻って判断する
そーだい: テックリードや事業責任者になると技術選定や事業判断を迫られますよね。僕も3回くらいCTOをやって、ビジネスを含めた判断力が上がっていった感覚があります。大竹さんはどのような点を重視して判断されているのでしょうか。
大竹: 「今やってることが最終的に何のためになるのか」を意識して判断しています。
CARTAのエンジニアに共通しているのは、何が目的なのか、何をしたいのか、という原点に立ち返ることだと思います。「開発する目的は何か」を忘れずにいることが大切だと思います。
みんな、Howに目を向けすぎて、本来の目的を忘れちゃうんですよね。そんなときは一旦リセットして、WhyとWhatに立ち返る必要があります。これは自問自答していくことが重要だと考えていて、自分の作業が最終的に何のためかを意識することで、自然と判断ができるのではないかと思っています。それは個人でもビジネスでも同じですね。
それはマネージャーだけがするべきことではなく、新卒1年目のエンジニアでも2年目でも、その視点を持っていれば素晴らしい判断ができると思っています。
そーだい: なるほど、CARTAのテックビジョンにある「本質志向」が強く浸透していることが伺えますね。目的を忘れずに仕事をすることが強みになっているんですね。
本質志向
何が本質的な課題であり、何が解くべき問題なのか。何をすべきで何をやらないべきか。私たちは徹底的に考え、判断し、前進します。 役割により、着想が制約されるべきではありません。問題を解くために私たちはとことん調査し、議論し、自ら実行し、振り返ります。 すべての時間は事業を進め、価値を生み出すためにあります。 https://techblog.cartaholdings.co.jp/tech-vision
「強い駒で将棋を打てる」環境がある
そーだい: エンジニア13人で逆に言うとビジネスとして成功していて、売上も伸びていて事業としても成長している印象があって。
テレシーの構成
事業会社全体の人数 :37人程度
開発チームの人数:13人
事業の困難さや悩みどころもあると思います。どのようなところが課題だと感じていらっしゃいますか?
大竹: テレシーはエンジニア13人でやっているスタートアップです。メンバーが若く、事業戦略は決まっていますが、市場動向に合わせて組織は拡大していき戦略も変化します。やりたいことはたくさんあるのですが、具体的に言うと人が足りないのが課題です。
本当に実装面でやりたいことがいっぱいあるので...。客観的に見ると、自分を最大限生かすには駒になるのが一番だと思う時があります。需要があれば上手く自分を駒として使っていただければと思ってます。
そーだい: 今、大竹さんに代わってプロジェクトを回してくれるマネージャーがテレシーに入ってきたらガツガツコードを書いていきたい感じなんですか?
大竹: そうですね。データやプロダクトの品質を気にしながらマネジメントできる人がほしいです。
そーだい: CARTAには最強のプレイヤーが多くいて、それはプロジェクトマネージャーにとって非常に恵まれた環境なんですよね。CARTAはスタートアップに強力なプレイヤーをバンッと置いてものすごく突破力を上げることがあるのですが、それはCARTAのカラーだな、と思います。
僕はよくマネージャーを「将棋」で例えますが、大体のケースで「リソースが足りない」という場合、「飛車がいればここを突破できる」「角がいればここを固められる」と”タラレバ”が多いのですが...。テレシーには大竹さんという最強の竜(飛車:成)がいらっしゃるので、マネジメントとして将棋を指すのが楽になりますし挑戦しやすい環境ですね。
大竹: ありがとうございます。
そーだい: 他社でテックリードやチームリーダーなどを経験し、次はマネジメントやプロジェクトリードにガッツリ関わりたい人が入って、最強のプレイヤーである大竹さんに支えてもらいながらプロジェクト推進できるのは成長できるチャンスだと思います。
大竹さんはマネージャーとしてもプレイヤーとしても活躍できるからこそ、守りの駒にも攻めの駒にもなれるわけですね。20代前半の若い子は香車のように一方向にガッと進みますが、大竹さんは酸いも甘いも経験した上での判断ができる方だと思います。そんな大竹さんにマネージャーとしても学ぶことがたくさんあると思います。
若いマネージャーを目指す人にとって、テレシーで大竹さんと一緒に仕事をするのは非常に良い成長のチャンスになるのではないでしょうか。
大竹: うちに来たら上手く私を使ってください。
テレシーの目指す方向性
そーだい: そんなCARTAの中でもテレシーというカラーなんですけども、最後に今後どういうふうなテレシーを目指していくかとか、ミッションの話というので締めていこうと思うんですけど、大竹さんどうでしょう。
大竹: そうですね、最高峰のビジネスサイドとエンジニアを掛け合わせて、最適なプロダクトを提供し、事業を成長させていくというところが今後の目指している方向性ですかね。
そーだい: いやーいいですね。かっこいい感じでしまったので、第4回はこれでおわりたいと思います。ご活躍を応援しております。ぜひ皆さんも興味があったらテレシー調べてみてください。
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- #1 技術的なビジョンがある会社は珍しい?Tech Visionと「CARTAっぽさ」とは【事業をエンジニアリングするラジオ】
- 【フィードバックはエンジニアの財産】CARTAは学びを大切にする会社【事業をエンジニアリングするラジオ #2】
- 【MVPを3日で作って試す】運用型テレビCMを手がける株式会社テレシー【事業をエンジニアリングするラジオ #3】
CARTAエンジニアの価値観と制度についてはこちらもご覧ください
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