【MVPを3日で作って試す】運用型テレビCMを手がける株式会社テレシー【事業をエンジニアリングするラジオ #3】

チャンネル紹介

このシリーズは、よく何をやっているかわからない会社と言われるCARTA HOLDINGS(以下、CARTA)の技術や組織の中の雰囲気を、ゲストを交えてカジュアルに対談する企画。

第3回は合同会社 Have Fun Tech 代表 曽根壮大(@soudai1025)と株式会社テレシー(以下、テレシー)開発本部部長 大竹聡子の対談です。

第1回第2回はCARTAの事業や組織の内容でしたが、今回はテレシーのエンジニアにフォーカスした内容となっています。

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CARTAエンジニアの価値観と制度についてはこちらもご覧ください

自己紹介・経歴

曽根壮大(以下、そーだい)
合同会社 Have Fun Tech 代表社員。株式会社 Linkage のCTO。CARTA HOLDINGSとはVOYAGE GROUP(CARTAの前身)の時代からの6、7年の関わり。Zucks事業部への技術顧問やデータベース設計のサポート、広報活動への協力。他社との業務委託も並行しており技術部での多岐にわたる経験がある。

大竹 聡子(以下、大竹)
株式会社テレシー開発本部部長。2003年にCARTAの前身のVOYAGE GROUPへ入社し、アクシブドットコムで活動を開始。CARTA入社前は2、3年で転職を繰り返していたが、CARTAのカルチャーにフィットし勤続20年。CARTAのエンジニアから慕われる。

株式会社テレシーとは

そーだい: 今日はCARTA HOLDINGSの株式会社テレシーのエンジニア文化などをお聞きしていきたいと思います。

まずは、会社の紹介をお願いします。

大竹: テレシーは、運用型のテレビCMを主に手がけている会社です。

ただ、活動範囲はかなり広く、テレビCM以外にもマスマーケティングを展開しています。タクシーや広告看板なども手がけています。

CARTAは元々デジタル広告を主軸にしていました。テレシーではCARTAで扱っていなかった領域を主に扱っています。

corp.telecy.tv

そーだい: ありがとうございます。テレシーはCARTAグループの中でも新しい会社というイメージがありますね。テレシー自体は何年目の会社になりますか?

大竹: テレシーは今年で3年目です。まだまだ若い会社ですね。

テレシーの誕生

そーだい: バチバチのスタートアップって感じだと思うんですけど、3年前って言うとちょうどコロナ禍中に起業した会社って形になると思いますが、普段皆さんリモートワークで働かれているんですか?

大竹: そうですね、起業した当時もコロナ真っ最中でフルリモートでした。

新卒も最初はリモートで面接して、OJTも含め、全部フルリモートでやっていました。

現在も、エンジニアに関してはほぼフルリモートですね。

とはいえ、1ヶ月に1度はエンジニアで集まって「ミニ集中討議」と言って、討議したりランチ行ったりすることでコミュニケーションをとっています。

みんなでテーマを決めて話し合う「集中討議」

そーだい: 「集中討議」ってCARTA特有の文化だと思っていて。丸1日会議室を取って、みんなで集まって、特定のスコープやテーマ決めてガッツリ話しするんです。すごい良い文化だなと思うんですけど、あれって結構昔からやってるんですか?

大竹: そうなんですね。他社もやってると思ってました。

テレシーでは、全エンジニアが集まって、一つのテーマで集中討議を実施することもありますし、複数のテーマにわたる場合もあります。

今後やるべきことや細かい仕様決めを含め、リモートでは難しい微妙な意思疎通や意思決定をみんなで合わせる時に役立っています

また、Qの振り返りでKPTを行い、その際にも集中討議をしています。いつから始めたかは覚えていませんが、結構前からやっています。

そーだい: なるほど、それぞれのチームや会社ごとに文化があるんですね。

Scrumイベントのような振り返りやチケットの話は、皆で集まった方が効率的ですよね。

大竹: その通りだと思います。

チケットの整理などは、みんなで集まって即座に話し合う方がスムーズですね。

テレシーはエンジニアが13人ほどしかいないので、集まるのが簡単です。Zucksはメンバーの規模が全然違ってチームごとになっていますよね。

一発がデカいテレビ広告

そーだい: 第二回でも話しましたが、CARTAには様々なサイズやフェーズの会社があります。

スタートアップで価値を出したい人にはテレシーのような会社があっていますし、成熟したソフトウェアの運用がしたい場合には、Zucksやfluctのような既に成長した会社があります。

CARTAの中でも事業会社毎に多様なカラーがあるのが面白いですね。

その中で、テレシーのカラーやビジネスで面白いところを教えてもらえますか?

大竹: デジタル広告よりテレビ広告の影響力が大きいところに面白さを感じています

テレビの影響って本当に大きくて、デジタル広告だと、1,000万Impを1週間くらいで出すことがあります。テレビ広告だと同じ量を一発で出せるくらいの力があるんですよね。

例えば、関東などの大きなエリアでテレビCMを打つと、そこに対しての影響度というか視聴率になりますが、かなり大きくなります。

テレビCMで各視聴者に与える影響がクリエイティブなども含めて、顕著に出るっていうのはすごい面白い。テレビの影響度ってやはり、すごいなと思うところです。

そーだい: そういうのは確かにデジタル広告とは異なる部分ですね。

技術についての課題や難しさがあったら教えてください。

大竹: テレビ広告はログデータが取れないので別の方法で計算するしかありません。

デジタル広告とは異なり、テレビ広告はログデータがないんです。今はインターネットと連携しているテレビのログを取って分析する方法もありますが、それもサンプリングとなり、全視聴ユーザーのデータを取得することはできません。

そのため、時系列のデータ分析を使った推定方法を取ります。

そーだい: 推定でいろいろやる際には、生のデータの分析よりも推論やコンピューターサイエンスの技術が必要になるのでしょうか?

推定でやっていくとなると、生のデータの分析というよりは推論であったりコンピューターサイエンスのテクニックや数学的な技術が必要なのかなと思っていますが、アカデミックな知識が必要になりますか?

大竹: そうですね。たとえば、テレシーでは今、時系列分析系と枠推定というアルゴリズムで動いているのですが。具体的には、マーケティング・ミックス・モデリング(MMM)のMCMC(マルコフ連鎖モンテカルロ法)という統計手法を応用しています。技術的なことに関しては、一般的にはアカデミックで難しいかもしれません。

そーだい: テレシーの特徴というか、大竹さんの特徴だと思うんですけど、アルゴリズムを書くのが凄いなと。プログラミングができると言っても、フロントエンドのコードを書く人や、僕みたいにパフォーマンスチューニングが得意な人など、いろいろいますよね。テレシーのエンジニアは、みんな機械学習のアルゴリズムを書けるタイプで、コードも書ける人が多いですよね。

大竹: もちろんn得意不得意もあります。

データサイエンス(DS)が得意なメンバー、MLOps(機械学習運用)に詳しいメンバー、アルゴリズムの知識もありコーディングもできるメンバーもいれば、フロントエンドもそうですし、サーバーサイドのエンジニアもいます。

得意不得意を合わせてワンチームでやっていると思います。

少数の精鋭エンジニアがフルサイクルに働く

そーだい: テレシーでは13人くらいのエンジニアで、みんな得意分野があって、それぞれ任せながらやっていると感じました。CARTAは少数精鋭というイメージが強いですが、テレシーも同じように少数精鋭で進めているんですか?

大竹: スタートアップは、テレシーだけでなくCARTAでは、少数精鋭で2、3人で短期間にプロダクトを作って、事業にマッチさせて、動かしていく方法が多いと思います。

テレシーも初期は最初は5人くらいでやってました。今は人員を増やしている段階です。

そーだい: 現在テレシーではどんなエンジニアやポジションを募集していますか?

大竹: これは、テレシーに限った話ではないと思いますが、CARTAのエンジニアは技術領域を広く持つフルサイクルなエンジニアが多いです。

1つの領域だけにこだわるのではなく、得意な領域を既に持っていて技術領域を広げていきたい人が向いていると思います。 いろんなことに手を出していって、

  • データエンジニアリング
  • データサイエンス
  • フロントエンド
  • サーバーサイド

など、いろいろやっていくなかでフルスタックなエンジニアとして育っていくと思っています。

垣根なく技術領域を広げたい、そんな意思のあるエンジニアがいいなと思いますね。

そーだい: これはCARTAのカラーだなと思います。

フロントエンドだけ、データベースだけでなく、サービスの機能を一つ一つ、ワンサイクルで回していけるようなエンジニアが求められていると思います。

大竹: テレシーはまだ3年ぐらいのスタートアップなので、人に求めることが大きくなりがちですね。



成長の実感は本当に楽しい

そーだい: ここからは大竹さんがどういう人かを伺っていきたいと思います。

大竹さん自身は エンジニア歴20年という長いキャリアの中で、どんなことが好きで面白いと思いますか?

大竹: 私は新しいことが好きで、触れたことのない技術に触れる時が一番モチベーションが上がります。

最近は生成AI系ですね。また、今までAWS系のサービスが多くGCPに触れる機会がありませんでしたがGCPも面白かったです。触れたことが無かった技術に触れ、身についていくのを実感できた時は、本当に楽しいです。

そーだい: いや、素晴らしいですね。CARTAは若い人も多いですが、僕は39歳で、ちょうど真ん中かちょっと上ですね。僕より上のエンジニアもたくさんいて、新しいことをやりたいって言っているのは刺激的です。一生エンジニアとしてやっていける会社だと思います。それがCARTAの、もちろんテレシーも含めた、カラーだと感じています。

最短の道 MVPをサクッと作ってサクッと潰す

そーだい: テレシーは、スタートアップのフェーズでいろんな技術を取り入れたり、ビジネスを横展開して広がっている段階だと思います。刺激がいっぱいありますよね?

大竹: はい。 今後何ができるか、営業も含めて素晴らしい人たちと、一緒にいいものを創り出していきたいですね。これから道を開拓していくところなので、そこに楽しさがあります。

そーだい: 僕もそのフェーズが大好きですね。ビジネスの制約に縛られず、やりたいことをどんどん進めてリリースできるんですから。

大竹: 最近、MVP(必要最小限の機能を持つプロダクト)をいっぱい作って、サクッと試すのが楽しいですね。3日くらいでチームで作って、「これは面白いね」「ダメだね」って。そういうのをビジネスにつなげていきたいんです。

そーだい: 3日でMVPを作るのはめちゃくちゃいいなと思いました。

最近、最初のリリースに品質を求めがちなところが多いと思いますが、どう思いますか?

大竹: そうなんです。

これは自論ですが、特にスタートアップの時点では、本当に最短でプロダクトを上げることが大切だと考えています。

それが、ビジネスになるかどうかをビジネスプロデュースのメンバーと一緒に見極めます。ダメならすぐに潰すこともあります。

クオリティは、ある程度後回しにして、まずは実際に使ってもらい、評価を受けることが大事だと思っています。プロダクトをリリースし、それが運用される段階になれば、品質も求めていきます。

でも、それまでの間は、さまざまなチャレンジをしていきたいですね。3日や1週間で素早くプロダクトを作り、試すようなことも積極的にチャレンジしていきたいですね。

そーだい: テレシーのそのスピード感とチャレンジ精神が素晴らしいと思います。

多くの事業会社では一発で成功を目指すあまり初手のコストが高くなりがちですが、テレシーはそこが違います。この文化は本当に魅力的で、これからも頑張ってほしいと思っています。

ということで第三回はテレシーの文化と大竹さんのキャリアのところを深掘りながら いろんな文化の話をしてきたんですけども第四回はよりどういうキャリアがあるかとかどういうチームの魅力があるかみたいな話を 聞いていこうと思います。

ご静聴ありがとうございました。

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