ここ数年でお家時間が増えたため、自作(ゲーミング)PC作りに目覚めたya_yamaguchiです。
最初に自分のPCでも載せておくとこんな感じです。
今回は、自作PCとノートPC、BTOを比較して自作PCの良い部分を記載していきたいと思います。 また、自分がどのように自作PCの作り方を学んだかを書きます。(おすすめしません・・・)
ノートPC、BTOと比較した自作PCの良いところ
PC(特にゲーミングPC)を買う際に候補になるのが、
- ゲーミングノートPCを買う
- メーカーにBTOPCを注文する
- 自作PCを作る
の主に上記3点かなと思います。それぞれを比較していきましょう。
ノートPCとデスクトップPCの比較
まずは、PC選びの永遠のテーマとしてノートPCとデスクトップPCの違いを比較します。
ノート | デスクトップ | |
---|---|---|
スペース | 省スペース | スペースがいる |
消費電力 | 少ない | 多い |
スペック | 低い | 高い |
カスタマイズ性 | 低い | 高い |
上記の通り、ノートPCはスペースや消費電力に優れ、環境に優しい1台となっていますが、
省スペースを求めた結果、ノートPCは拡張性が極めて低く一つの部品が壊れたらほとんどの場合で買い替えになることです。
ノートPCがどれだけカスタマイズ可能かを調べた結果を下記に纏めてありますので、興味がある方は開いてみてください
ノートPCのカスタマイズについて
ノートPCは基本カスタマイズするようにできてないのですが、
- CPU : 前述の通りノートPCのマザーボードに依存するので型番の交換は難しいが同じソケットなら交換可能。CPUグリスも交換可能だが開けると保証が切れるかも。
- メモリ:各メーカ比較的カスタマイズに対応している。
- SSD :追加ソケットがあれば追加可能だが、交換自体はそれなりに工夫が必要
- グラフィックボード :マザーボードにチップがはんだ付けされているので基本交換不可。外付けグラボケースを利用すれば追加可能だが、追加でデスクトップ用グラボを買う必要あり・・・
という事で、私がノートPCからデスクトップPCに買い替えた理由も、マザーボードに固定されているグラボが認識しなくなり、 PC自体の起動はするものの異音がひどくなったためです・・・
その点、デスクトップPCは壊れた部品を交換すれば、比較的安価に修理できます。
また、ノートPCは基本的に消費電力が少ない分、デスクトップPCの部品よりスペックは低いので要注意。
BTOと自作PCを比べてみる
ゲーミングPCを買うときの有力な手段であるBTOと自作PCの違いも比較してみましょう。
BTO | 自作PC | |
---|---|---|
値段 | 高い…かも? | 安い…かも? |
相性問題 | メーカーが動作確認しているため無い | ある(物理的なサイズが合わないとかはよくある) |
保障 | PC全体としての保証 | 部品単位での保証 |
カスタマイズ性 | カスタマイズされる事を想定してないため、ケーブル類が固定されていたりする。むしろカスタマイズすると保証が切れる。 | 部品を変えることを想定しているので、見えるとこだけ奇麗にして背面ケーブルは束ねていなかったりする。 |
と、比較してみると組み上がった状態で保証もついてくるBTOの方が良いとなるのですが、大きな落とし穴が・・・ それは、グラフィックボードや、メモリ、SSDなどの細かい仕様が書いていない事です。
例えば、グラフィックボードのスペックをBTOで見るとRTX4090とか、RTX4080、RTX4070Tiとか型番しか書いていない。
しかし、自分が愛用しているMSIのグラフィックボードだと以下の製品ラインナップがあり、まぁ安ければ安い製品を使ってますよね。
モデル名 | 説明 |
---|---|
SUPRIMEシリーズ | 最上位モデル。光り方はおさえめ |
GAMINGシリーズ | ゲーミング用モデル。ピカピカ光る |
VENTUSシリーズ | 廉価モデル |
上記のラインナップのうち、高いものほど発熱性が良い→ファンが回らないので動作音が静かです。
PCのベンチマークは良く記載されていたりしますが、動作音と発熱性に関しては、動かしてみないとわかりません。
※【参考】MSI RTX4080のシリーズ比較
上記参考ページをよく見るとサイズと重さがモデルによって違うのが良く分かりますね・・・。これはおそらくラジエータなどの冷却機構の差となり、
上位モデルほど大きな冷却性能が発揮できることとなります。
ただし、BTOの場合は市販品と同じ部品を利用した場合は安いという事がありうるようです。部品の大量購入によるコスト減や、メーカー用Windowsのライセンスが安くなるようですね。
Windowsの個人で入手可能なライセンス形態
LinuxなどのフリーOSを載せるならともかく、自作PCでは主にゲーミング用途が多いと思うので、Windowsが基本になるかと思います。
Windowsは以下のライセンスに分かれています。
ライセンス形態 | ライセンス料 | 自作PCでの利用 | 説明 |
---|---|---|---|
Retail版 | 高い | 可能 | 一般販売されているライセンス |
DSP版 | 通常版より安い | 一部可能 | 各部品に付属するWindowsライセンス。その部品を利用した自作PCなら利用可能 |
OEM版 | 安い | 不可 | メーカー作成のPCにつくWindowsライセンス |
BTOPCにはOEM版がついてきます。自作PCの場合はDSP版かRetail版を利用します。
自作PCを作る意味とは?
BTOなら安くできるし、ただ求めるスペックのPCが欲しいならBTOで十分です。
では、BTOでできなくて自作PCでできることを考えてみましょう
好きな部品を組み合わせてPCを作成できる。
- 私はファンやCPUクーラーはCorsairで統一していたりします。
自分好みの外見にカスタマイズできる。
- ゲーミングPCはピカピカ光るのが有名ですが、ピカピカ光るBTOPCはあまり売っていないかも・・・。
- 最近は白基調のケースやマザーボードも出ているので白をベースとしたおしゃれなPCを作ることも。
壊れた場合に自分で修理が容易
- 自分で組んでいるので問題の特定やどこに問題があるかなどがしやすいです。
一度に交換しなくても徐々に交換していく楽しみもある。
- 古いPCの部品があれば1度に全てを組み上げるのではなく、今月はここを変えようなど細かいカスタマイズが長期的に行えるのでお財布に優しい。
外出する機会が増えて来たとは言え、エンジニアと切っては切れない関係のPC。
世界に1つだけのPCを作成して、エンジニアライフを満喫してはいかがでしょうか?
自作PCを作るとBIOSだったりOSの設定だったりも詳しくなれますよ!
【おまけ】 自分が自作PCを学んだ方法(おすすめしません)
- BTOPCを買う。
- BTOPCをカスタマイズしたくなり、部品を交換していく
- 気づいたら新しいPCがもう一台できあがる・・・
この方法だと、部品を1個1個交換していくので相性が悪い場合などはすぐわかりますが、
はっきり言うとBTOPCを買う意味がないですし、BTOPCの良いところである保証が無くなるのでやるべきではありません。
ただ、変更したらどうなるのだろうという好奇心には勝てなかった…w
下記の画像はPCのカスタマイズ中の画像と現在の画像です。
BTOPCからカスタマイズ途中のPCの画像があったので記念に載せておきます。
元のPCからの変更ポイントは
- PCケース
- ケースファンの交換・CPUクーラーの水冷化
- メモリを光るメモリに…(CPUクーラーと干渉していたためPCケースを交換した)
- 利用していない外付けHDDドライブ(4GB)があったので分解してPCにつけてみた。
- ベンチマーク時などにグラボが80℃近くなっていたため、追加のラジエータを購入して自分でつけてみた。
そして、現在のPC。
1枚目の画像時との違いは・・・
- CPUを13世代Corei7(13700K)へ
- CPU変更のついでにマザーボードをZ790へ変更
- CPUが熱暴走していたため、CPUクーラーを240mmのものから360mmに変更
- グラボをRTX4080へ
- 電源ユニットの交換 RTX40系の16ピン12VHPWR電源コネクタ対応ユニットに換装
- ついでにM.2 MVMe Gen4 SSDをC:1GB,D:2GBに変更
上記のカスタマイズのうち、13世代Core-i7への交換がいろんな面(主に熱関連)で手間取ったので、機会があればその話も記載します。 果たして需要はあるのか・・・