コンフォートゾーンの飛び出し方

fluctエンジニア、yanyanです。
今日はコンフォートゾーンからの飛び出し方について話します。

TL;DR

  • コンフォートゾーンとラーニングゾーンを言語化しよう
  • ラーニングゾーンがどこかわかったら、そこにチャレンジしよう
  • 常にラーニングゾーンがどこか考え続けよう

はじめに

「コンフォートゾーン」

親の名前より聞いたワードですね。

よく成長するときのコツみたいなノリで、 「コンフォートゾーンの少し外側に身を置こう」 というような話がされると思います。

まあ言いたいことはわかるんだが、

  • 実際どうやってコンフォートゾーンの外側に行けば良いんだろう
  • そもそも外側ってどこやねん

みたいな 素朴な疑問があったので自分なりに考えてみました。

コンフォートゾーンとは

親の顔より見た図ですね。

コンフォートゾーンの少し外側というのは図で言うラーニングゾーンの部分 で、ここに身を置くことで程よい負荷が自分にかかり成長することができる というのがよく言われる話。

ラーニングゾーンの更に外側に定義されているパニックゾーンは、いわゆる「なんもわからん」という場所で負荷が高すぎて燃え尽きてしまうとか、時間がかかりすぎてしまう。

だから、ちょっとコンフォートの外側がいいよね となるわけです。

コンフォート / ラーニング / パニックゾーン

どうすればというより、もうちょっと具体的に各ゾーンが自分にとってどういう領域なのかを考えてみましょう。

コンフォートゾーン

  • やることに対して負荷がかからない(少ない)ような領域
  • つまり、自分が得意なこと

例えば「フロントエンドずっと触ってきてReactのことだったらだいたい分かるよ!」みたいな人だったらそこがコンフォートゾーンですね。

ラーニングゾーン

  • コンフォートゾーンに隣接した領域
  • 得意な領域に関連しているんだけど、そんなにくわしくはない
  • 存在は知ってるし、なんとなくなにをやっているのかも知っているが、詳しくはないし触ったこともない領域

例えば

  • フロントはよく触るが、やり取りをしているバックエンドの方は触ったことないなーとか
  • アプリケーションコードは全体的に面倒見てるけど、インフラはよくわかんないなーなとか

そういったケースです。

パニックゾーン

  • 何をやっているのか知らないし触ったこともないみたいな領域
  • なんなら存在すら知らんみたいなのもあり得る。


どうすればラーニングゾーンに行けるのか

自分にとってのコンフォートゾーンを言語化してみよう

先述の通り、 ラーニングゾーンはコンフォートゾーンに隣接した領域なので、 まずは自分にとってのコンフォートゾーンとは何なのか具体的に考えてみましょう。

ここで重要なことは、コンフォートゾーンの大きさは人によって違うということです。

データエンジニアリング全般に精通した人もいれば、データ分析なら得意と言える!という人もいると思います。

コンフォートゾーンの理解は現時点で自分がどの範囲までオーナーシップを持てているかという理解でもあるので、ある程度正確に把握しておくのは大事 だと思ってます。

隣接した領域を言語化してみよう

自分のコンフォートゾーンが認識できたら、 ラーニングゾーンを具体化 してみましょう。

  • バックエンドはよく触るけど、そういえばフロントのコードちゃんと書いたことないなー
  • インフラも、なんとなく構成は知ってるけどログがどこにあるとかデプロイ戦略どうなってるとか知らないなー

みたいなことをぼんやり考えてみると、 「なんとなく知っているけど詳しくは知らない」こと がいくつか出てくるでしょう。

そこがラーニングゾーンです。

ラーニングゾーンに挑戦しよう

自分にとってのラーニングゾーンがどこかわかったら、あとはもうやるだけです。

なにかしら挑戦してみましょう。

ラーニングゾーンをコンフォートゾーンにする

ラーニングゾーンで挑戦していき、 新たな知識や技術を習得するとそこがコンフォートゾーンになります。


コンフォートゾーンが広くなると起きること

コンフォートゾーンが広がると何が起きるかというと

自分の視野が広がる

自分が面倒を見たり、 責任を持つ範囲が単純に広がります。

インフラのことを知ればインフラ関連のアラートが来たときに「私が見てみるか〜」という気持ちになるでしょう。(知らなくても見てほしいけど)

新たなラーニングゾーンが現れる

今までラーニングゾーンだった場所がコンフォートゾーンになった結果、そこに隣接する領域が次のラーニングゾーンになるわけです。

常にラーニングゾーンはどこだろうを意識している必要はありますが、このサイクルを回せば無限に成長できそうですよね(?)


私がラーニングゾーンに挑戦した例

私は、Web APIの開発経験から、サーバーサイド領域がコンフォートゾーンでした。

techblog.cartaholdings.co.jp

一方で、その隣接領域、フロントエンドやインフラの領域はラーニングゾーン でした。

なんとなく何をしているのか知っているし、コードも雰囲気は読めるが、自分で1から作ってみたりした経験はなかった からです。

あるとき、社内向けのAPIサーバーを新たに開発する機会がありました。 私はそこでAPIサーバーの実装だけでなく、サービスのインフラの構築やCI/CDパイプラインの実装まで挑戦 しました。

恵まれたことに、インフラ部分に詳しいエンジニアが身近にいたので、都度、相談したりレビューをしてもらうことで、自分が調べただけでは得られたなかった知識や経験則を得る ことができました。

ラーニングゾーンに 挑戦する際に、大事だと思っていることは「その領域について詳しい人に自分の考えやコードを壁打ちしよう」 です。

自分ひとりである程度知識を得たり、問題を解決したりすることも重要です。

しかし、ひとりでは解決できない問題に直面したときにすぐに周りに相談できたり、 自分の考えやコードを自分より詳しい人に見てもらうことでブラッシュアップしたりすることでより学びを加速させることができる と思っています。

まとめ

  • コンフォートゾーンとラーニングゾーンを言語化しよう
  • ラーニングゾーンがどこかわかったら、そこにチャレンジしよう
  • 常にラーニングゾーンがどこか考え続けよう