自己紹介をお願いします。
2023年1月に株式会社fluct パブリッシャーグロース本部プロダクト本部 CREチームに入社した齋藤 裕樹(あだ名: あくいら)です。
前職ではPythonやTypeScriptを主に開発で使ってきました。
以前CTOのすずけん(@suzu_v)がCREチームにインタビューした記事はこちらです:CTOが聞く Vol.5 fluct 笹本 & 尾池「顧客から圧倒的に信頼されるプロダクトをつくるために取り組んでいるfluctのエンジニアに話を聞いてみた」」
Q.入社前の経歴や動機を簡単に教えてください。
A. 主にPHPを使って受託開発でのWebサービスの構築、保守運用
主に PHPを使って受託開発でのWebサービスの構築、保守運用 に携わっていました。 また テクニカルサポート(以下、テクサポ)として社外のお客様へのサポート業務を兼任 する期間が1年半ほどありました。 2017年頃からは社内システムやワークフローをSalesforceなど各種SaaSを利用して作成、自動化、改善することがメイン業務でした。
Q.どういう経緯でCREを選択されましたか。
A. ITエンジニアとして技術から離れず、お客様に近いところで問題解決をしたかったから
前職でやっていたような"なんでも屋"に近い業務は性分にあっていました。
- 開発もする
- サポートもする
- 要件定義もする
だから、 そういったことがお客様向けにできると良いな と思っていました。
その時、たまたま友人が別の会社でCRE(Customer Reliability Engineer)として働いていたことから、CREは上記のようなことができる職種と知ります。
- ITエンジニアとして技術から離れたくない
- お客様に近いところで問題解決をしたい
という 気持ちを満たすことができるため、 CREとして働くことを選びました。
Q.CARTA / fluct CREチームに決めた理由や動機を教えてください。
A. 会社の雰囲気が良さそうだし、アドテクがおもしろそうだったから
fluct CREチームは求める条件のどちらも当てはまっていた のでまずはカジュアル面談してみようとなりました。 その後の選考でも思っていたCREという職種像からも、ぶれなく、話していて
- 会社としての雰囲気も良さそう
- アドテクという今までやってこなかった分野がおもしろそう
と感じたことが fluctに決めた理由 です。
Q.技術から離れたくないと思われたきっかけはありますか?
A. 技術の陳腐化への懸念があり、業務に関連付けたかったから
社会人になってすぐの頃はPHPの5系をメインで使っていました。 その後、Pythonにメインが移り、そのタイミングでPHP7が登場しました。 最初のうちはアップデートを追ったりしていましたが、業務でPHPを使用する機会が減っていき、 結果的に自分のPHPの知識が陳腐化したと感じました。
これはプログラミング言語同士では起こり得ることであり、 他の技術でも同じような状況が生じる可能性があると考えました。 そのため、できるだけ業務に関連づけられるように技術を追っていくことを心がけたいと思いました。
Q.どういうところにアドテクの面白さを感じましたか?
A. ミリ秒を気にする世界はおもしろそうだったから
アドテクの面白さを感じた要因は、前職に比べてアクセス負荷やレスポンス速度への要件が厳しい ことにあります。
前職では主に社内システムに関連するバックエンド処理に携わっていたため、リクエスト数が少なく負荷やレスポンス速度への重視度が低かった環境だったからです。一方、アドテクの場合は、外部に公開されるサービスであり、負荷やレスポンスに対する考え方がまったく異なると予想できました。
特にユーザーにとって1秒の差が大きな体感差となるサイト表示において、ミリ秒単位での最適化に注力する世界は非常に興味深かったです。また、日常的に目にするWeb広告の裏側を知る機会が得られるという点も、アドテクに魅力を感じた理由です。
Q.fluct CREチームでの業務内容を教えてください。
A. 主な業務は
- 広告表示用のHTMLタグの作成更新
- コンサルチームを通じてお客様からの問い合わせへの調査、回答
内容としては
- 「広告が正常に表示されない」
- 「広告表示に〇〇という条件はつけられるか」
といったものが多いです。
ブラウザの開発者コンソールでのエラーや警告から原因を探ることが多く、HTMLだけではなくJavaScriptの中身を読みにいくこともあります。
他には、BID STRAPというHeader Bidding Wrapperソリューションに関連する改善業務にも関わっています。
メインの機能を作っていくというわけではなく、ライブラリのバージョン更新や裏側の仕組み部分を改善していくということをしています。
Q.BID STRAPとはどういうプロダクトか教えてください。
A. fluctのパートナーである媒体社の収益を最大化するためのプロダクト
BID STRAPは、fluctがPrebid.jsをベースとして開発したHeader Bidding Wrapperソリューションです。Header Biddingの説明をここでするととても長くなってしまうので、割愛しますが、fluctのパートナーである媒体社の収益を最大化するための重要なプロダクトです。
Q.CREはBID STRAPにどう関わっていますか?
A. ライブラリのバージョンアップ対応や、本番環境へデプロイする処理の改修
CREでは、 BID STRAPのメインの機能の開発ではなく、Prebid.jsというベースになっている ライブラリのバージョンアップ対応 や 本番環境へデプロイする処理の改修 などに関わっています。
Q.実際に働いてみた感想を教えてください。
A. いつも目にしているWeb広告の裏側をしれて、新鮮でおもしろい
アドテクって難しい&おもしろいということが、3か月関わってきて一番大きく感じていることです。 当たり前のように目にしてきたWeb広告の裏側を、システム側と媒体社側から見れるので、まだまだ新鮮でおもしろいです。 ただ、3か月が経ちましたが、アドテク用語(特に略称がアルファベット3文字のもの)はまだまだ馴染み切ってないので、大変です。
環境面や社風については、自由でいるために必要以上にルール化しないが、秩序は守るように、一人一人心掛けるようにしているという感じをうけました。 リモートのメンバーも多いですが、Slack Huddleやmeetですぐに話しをしやすい雰囲気もあって助かっています。
Q.どのくらいの頻度でSlackHuddleやmeetされてますか?
A. 週4 + α
CREチームでは、月~木は昼会として、各自のタスクの確認やBacklogのチケットで対応漏れしているものがないかをmeetで話しています。 30分時間をとっているので、雑談することもありますし、15分程度でさくっと終わることもあります。 定例以外だと、不定期ですが、不明点の確認であったり、複雑な要件を整理するのにHuddleで話すことは、少なくとも週に1回は発生していると思います。
Q.入社後、期待していたことや予想していたことと違っていた部分はありますか?
A. 入社前の期待値と入社後の実感がズレてなかった
期待していたことはだいたいその通りで安心 しています。
- 開発もしたい
- テクサポもしたい
- 雰囲気良さそう
- オープンそう
少し戸惑うことがあるとすれば、あだ名文化ですね。
fluctや一部の事業部は、あだ名文化で、本名とSlackの表示名と実際の呼ばれ方がそれぞれ違うこともあるので、未だに戸惑うことも多いです。 Googleカレンダーで予定をおさえたいときに、フルネームが思い出せず検索するためのメールアドレスをSlackで確認することも何度かありました。 ただ、人数が多いので、例えば齋藤さんはfluctでも複数いますし、CARTA全体だと何人いるかもわからないです。そういったときに、 ユニークなあだ名は便利 だなと感じます。
Q.開発とテクサポは今どのくらいの割合で行ってますか?
A. メンバー毎やタイミングにより異なるが私の場合は開発2、テクサポ8くらい
CREチームとしては、基本的にテクサポに比重を置いて業務を進めることにしています。 メンバー毎に割合は異なってきますが、私の場合は平均すると、開発2、テクサポ8の割合でチーム内では開発に時間を使っているほう です。 ただ、テクサポ業務は依頼数に左右されるので、1週間など短い期間だけでみると、開発に時間を長くとれることもありますし、逆にテクサポ業務だけになることもあります。 また、開発は少なめですが、実装内容の確認であったり、テクサポ業務内として問題解決のためにシステム側の軽微な修正を実施することがあるので、 コードに触れる時間は少なくありません。
Q.開発内容については入社前と入社後での違いはありますか?
A. 内容にギャップはないが、システムの多さとプログラミング言語の多さに驚いた
配信系のシステムや媒体のサイトにいれる広告タグの作成を行うことは聞いていたので、内容としてはギャップはありませんでした。
予想外だったことは、配信に関わるシステムの多さと利用しているプログラミング言語の数でした。
配信システム、管理画面系など、システムの特性に合わせてTypeScript、PHP、Go等で書かれていたので、全体の構成図を見たときは驚きました。
Q.前職ではコミュニケーションツールは何を利用されてましたか?また、今まではあだ名はなく本名でしたか?
A. 前職でもSlack を利用しており、オープンチャンネルが多いのも似ていた。前職は本名文化、fluctはあだ名文化。
前職でも、Slackを使っていました。 リアクションに使うスタンプを増やしたり、できるだけオープンチャンネルで話すなど、使い方も似ていました。 Slackの表示名は本名にするという方針だったので、基本的に本名でした。一部オンラインゲームを一緒にするメンバーからは、あだ名で呼ばれることもありました。
Q.他の事業部との関わりがありましたら教えてください。
A. 業務上ではいまのところないが、サークル活動などで他事業部との交流はある
業務上では、まだ他の事業部との関わりはありません。
今度技術評価会で関わることがあるので、楽しみにしています。 業務外だと、入社直後に頭脳ゲームサークルに入ったので、そこでの交流はあります。
Slackでも、事業部を跨ぐチャンネルや趣味系のチャンネルが存在しているので、そういったところでのコミュニケーションをとっています。
Q.fluct CREチームの業務でどういうところに面白さを感じていますか。
A. トラブルシューティングが面白い
もともとトラブルシューティング自体が楽しいと思っていて、 自分やチームの持っている知識や技術を使って、何故この問題が起きているか、どうやったら解決もしくは改善できるのかを考えることが面白いです。
Q.トラブルシューティングのどういったところに面白さを感じますか?
A. 2つある。
- 画面での 見た目と実際に起きていることが違うことに気付く瞬間 が面白い
- 同じような事象だからといって同じ原因だと限らない ことも面白い
簡単なところで最近実際にあったものだと、「スマートフォンの機種によっては広告が右端に寄って左側だけに余白ができてしまう」という広告の表示位置に関しての調査依頼がありました。
この原因は、「広告の表示位置の設定で左側にpaddingが固定の値で設定されているので、画面の横幅によっては右側に余白ができない状態だった」というわりと単純な問題でした。
広告が右端に寄ったのではなく、右端の余白分がなくなったという、画面での見た目と実際に起きていることが違うようなものに気付く瞬間が面白いです。
もちろんホントに右側に寄るような設定になっている場合もあるので、同じような事象だからといって同じ原因だと限らないことも面白いポイントです。
Q.fluct CREチームにはどういう人に向いていると思いますか。
A. どれか1つでも該当すると、CREチームに向いていると思います
- 何故そうなっているのか原因を分析するのが好きな人
- ごりごりコードを書くほどではないけど、開発もしたい人
- お客様の技術的な問題を解決していきたい人
- トラブルシューティングが好きな人
- 社内のサービスに誰よりも詳しくなってやるという人
CREはわりとなんでも屋というところがあるので、やりたいことをやりやすいチームです。 なので、どれか1つでも該当すると、CREで活躍できると思います。
Q.これから転職を考えている人へのアドバイスやメッセージ
A. 興味の幅を広げるためにも、まず話を聞いてみるのも大事
実際に選考に進むかどうかは関係なく、まず話を聞いてみるというのが大事だなと思いました。 書いてあることだけでは見えないことがたくさんあるので、カジュアル面談などで話すと印象が変わることもあります。
こだわりが強くないのであれば、いろいろな分野に触れるのも良いです。 実際、私はアドテクは転職活動を通じて話しを聞けたために興味がわきました。 それまでと違った分野に飛び込んでも意外となんとかなるので、転職活動は興味の幅を広げる良い機会になると思います。
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