【Slack】SlackのワークフローでKPT運用の改善を試してみた話

■初めに

こんにちは、asuminです。2度目の登場です。

最近は週に1、2回は出社しています。
電車に乗るので3Dマスク(4層構造)を使い始めたのですが、
息苦しくないし、リップもマスクに付着しないので重宝してます♪

それはさておき。
私は同じプロジェクトのメンバーと不定期(機能リリース後など)に
振り返り(レトロスペクティブ)MTGを行っています。
ほぼ毎回、振り返りMTGの前日に記憶を総動員して「keep」「problem」「try」を絞り出して書いてます。
「なんか他にも色々と思いついていたような気がするけど、思い出せないから、ま、いっか」
って感じになりがちです。
年齢と共になんだか色々と忘却の彼方になりがちで、これはなんとかせねばと。

で、「やりたいこと」を整理してみました。
今回は私が「やってみた内容」についてご紹介したいと思います。

<やりたいこと>
  ・思いついたときにSlackにKPTをポストしたい
  ・KPTを指定したスプレッドシートに出力したい
  ・出力したスプレッドシートを振り返りMTGで活用したい

<KPTを思いついた時に登録するメリット>
  ・課題の早期発見(早期解決にもつながる)
  ・早いタイミングで意見交換やアドバイスを受けられる

■目次

  1. 準備
  2. Slackのワークフローの設定
  3. 運用フローイメージ

1.準備

「やりたいこと」で挙げた下記を実施するための準備を行います。
 ・思いついた時にSlackにKPTをポストしたい
 ・ポストしたKPTを指定したスプシに出力したい

 A:Slack上でKPTポスト用のチャンネルを作成する
   作成方法はこちらをご参照ください。

 B:ポストしたKPTを出力するためのスプレッドシート作成
   Googleドライブ内の任意の場所にKPT出力用のスプレッドシートを作成します。
   作成方法はこちらをご参照ください。
   ※KPT出力用のカラムサンプル
    サンプルではKPT出力用のスプレッドシートに下記のカラムを設定しました。
     TimeStamp
     Data
     name
     kpt
     内容

2.Slackのワークフローの設定

 Slackのワークフロー設定の手順を説明します。
 
 ①該当チャンネル(KPTを投稿するチャンネル)のショートカットアイコンをクリックし
  『ワークフローを作成する』を選択します。

 ②ワークフローに任意の名前を付けます。名前を入力後【次へ】ボタンをクリックします。

 ③ワークフローを開始する方法として『ショートカット』を選択します。
  ※ここでは「ショートカット」を選択しています。

 ④ショートカットにワークフローを以下のように設定し【次へ】ボタンをクリックします。
   どのチャンネルですか?:該当のチャンネルを指定します。
   短い名前を追加:任意の名前を付けます。※ここでは『テスト用です』と入力しています。

 ⑤【ステップを追加】ボタンをクリックします。

 ⑥「フォームを送信する」の【追加】ボタンをクリックします。

 ⑦⑧「フォームを送信する」ポップアップで下記を設定して
  【保存する】ボタンをクリックします。
   ・タイトル:任意
   ・質問:ここでは下記の質問を追加します。
    ※いずれも「これを必須項目に設定」にチェックします。
     1.名前
         質問を追加:名前
         質問のタイプを選択する:短い回答

     2.KPT種別
         質問を追加:KPT種別
         質問のタイプを選択する:一覧から選択
         リストアイテム:keep、problem、try
         デフォルトの選択内容:任意

     3.内容
         質問を追加:内容
         質問のタイプを選択する:長い回答

 ⑨「ステップを追加」でスプレッドシートと連携します。
 
 ⑩『Add a spreadsheet row』を追加します。

 ⑪ ⑫「Add a spreadsheet row」ポップアップで下記を設定して
  【保存する】ボタンをクリックします。
   ・Select a spreadsheet:出力させたいスプレッドシートを指定
   ・Sheet:出力させたいスプレッドシートのシート名を指定
   ・Column name:出力させたい項目(カラム)名を指定
    ※その際、「変数を挿入する」でフォームで指定した値を選択します。

 ⑬【公開する】ボタンをクリックしてワークフローを公開します。

 ⑭公開後に該当のチャンネルを確認するため、Slackを開きます

 ⑮該当チャンネル(KPTを投稿するチャンネル)のショートカットアイコンをクリックし
  作成したワークフロー(ここでは「テスト用です。」)をクリックします。

 ⑯作成したワークフローで必要事項を入力して【Submit】ボタンをクリックします。

 ⑰Slackの該当チャンネル上にワークフローで入力した内容が表示されます。

 ⑱指定していたスプレッドシートにも入力内容が反映されました。

3.運用フローイメージ

以下の感じでフローをまわしてみる際中です。
MTG前に思い出しつつ書くという行為は改善されてきて、problemへの反応もできる用になってきたと思います。
最近、投稿が少なくなってきている気がするので、別途登録のご協力はお願いしなくちゃかもですが。。。

■最後に

Slackのワークフローとスプレッドシートは親和性が高いようで、比較的簡単にやりたかったことを実現できました。
Slackのワークフロー利用以外でも、色々とノーコードで出来ることが増えてきているので、
エンジニアではない私でも要件を整理しておけば、割と簡単に形にできて嬉しい限りです。