Claude Code→Cursor体験記

想定読者
- Cursorの導入を検討しているエンジニア

1. はじめに

話題のAIエディタ「Cursor」。
「実際のところ、エンジニアの業務体験はどう変わるのか?」を明らかにするため、3ヶ月間業務で使ってみる実験を行いました。

この記事ではその結果を皆さんに共有したいと思います。

2. 結論:ツール構成の変化

実際に使ってみたところ、メインのAIツールがCursorになるほど体験がよかったです。

比較項目 Before After
メイン利用 Claude Code Max($100) Cursor Pro+ ($60)

3. 実際に使って感じた「Cursor」のここが良い

① GUIによるストレスフリーな操作体験 👌

「CLIでできることがGUIになっただけ」ではありますが、今までやっていたことがポチポチ操作で済むことになったことで、想像以上に楽に感じることが増えました。

  • コマンドのAllow list追加
    • GUIから一撃で登録ができるのが楽
  • 出力結果へのジャンプ
    • 出力されたコードやエラー箇所へパッと移動できる
  • 投げたプロンプトの修正
    • 投げた後のプロンプトの修正がGUI上で行えて視覚的に分かりやすい
  • 会話の復元作業
    • PC再起動した場合、 claude code で並列に流していた複数の会話を全て --resume していくのは少し面倒な作業です
    • Cursorでは再起動してもAI chat 用ペインの内容が再起動しても保持されるため、会話の復元作業は必要ありません

② Composerが早すぎる 👌

ComposerはCursorが独自に開発した早さが魅力のモデルです。(詳細はCursor 2.0の公式ブログを参照)

何をするにしても、とにかくレスポンスが早い。 早すぎてテスト実行もComposerに「このControllerに対応するテストを実行して」とだけ依頼するようになり、手動でコマンドを作ることはかなり少なくなりました。

③ 設計・判断に脳内メモリを集中できる 👌

Cursorを導入して感じた最大の変化は、既存コードの調査のための「脳内メモリの浪費」から解放されたことです。

エンジニアの思考には、大きく分けて2つのレイヤーがあると考えています。

  • 高レイヤー: 「設計・判断」の領域 (e.g. 仕様や手法の検討)
  • 低レイヤー: 地道な「調査・実装」の領域 (e.g. 既存コードを把握してクラス間の依存関係の紐解く)

これまでは、高レイヤーでの判断材料を集めるために、一度低レイヤーのコードへ深く潜り、脳内でコードの関係性を記憶・整理する必要がありました。 しかし、このコードに深く潜る作業は極めて脳内メモリを消費する重労働です。 クラス図を作りバッチの実行順を調べようやく判断材料を得て、そこから更に高レイヤーのコンテキストに脳を切り替えるのはなかなか酷な作業です。

Cursor(Composer)の良さは、この低レイヤーの調査を丸ごと「外部委託」できる点にあります。

Composerは一瞬で具体のコードをかき分けて結論を持ってきてくれます。

人間は、AIが持ってきた結論を裏取り(検証)するだけで済むようになります。 「裏取り」と聞くと少し身構えてしまいますが、Cursorだとこれが非常にカジュアルです。 「① GUIによるストレスフリーな操作体験 」で挙げたGUIによる操作体験の良さと「② Composerが早すぎる」ことが、ここで効いてきてきます。

自分でコードに潜る必要がなくなったことで、脳のリソースを常に「高レイヤー(設計・判断)」に割り振れるようになった。 これこそが、Cursorがもたらした最も新鮮な開発体験の変化でした。

4. 実際に使って感じたここが微妙

あまり使わなかった機能

  • Cursor内ブラウザ
    • GUIで要素指定できるのは便利ですが、自分の用途では使う機会はほぼありませんでした。 Playwright MCP で事足りることが多かったです
    • デザイナーさんにとっては便利かもしれません
  • 並列実行機能
    • 当たり前ですが、x4で使えば人間が出力をレビューする負荷も4倍になります
    • たまに x2 程度で使うのが現実的そうです

「On-Demand Usage(オンデマンド利用)」が便利でうっかりお金を溶かしてしまう🚧

プランの制限回数を超えても後払いで利用を継続できるモードですね。 とても便利な機能ではあるのですが。

私は高いモデルをバカスカ使い、気がついたらシュッと$30溶かしていました。

みなさまも使い過ぎにはお気をつけください。